2024年の9月。なんだか写真が撮りてぇなぁ、という漠然とした考えが思いついた。ただ、一眼レフカメラやミラーレス一眼を買ったところで使いこなせなさそうだ。
ということで、チェキという考えが浮上し、結果として購入したのが「Leica SOFORT 2」だ。
このLeica SOFORT 2を使い始めてみてから、なんかいい写真が撮れているような気もしなくもない。
というわけで、今回はもっと集中してLeica SOFORT 2を使えば素人の自分でも「なんかいい写真」を撮れるんじゃねぇかな?という思いと共に、いい写真を撮るため悪戦苦闘した時間をまとめた記事である。
目次
Leica SOFORT 2のスペック
Leica SOFORT 2はカメラメーカーのライカが発売するハイブリッド・インスタントカメラである。
なんだ?ハイブリッドって?と思われるだろう。
特徴として、ポラロイドやチェキといった撮影をしたその場でフィルムに印刷することができるインスタントカメラにデジタルデバイスとしての機能がそれぞれ搭載されている。
1つ目の特徴に「Leica FOTOS」というアプリとの連携が挙げられる。
従来のインスタントカメラであれば、印刷して終了。のところが、このアプリを使用することで撮影をした画像の転送が可能となっている。
2つ目の特徴に多彩なエフェクトが用意されていること。
フィルムエフェクト、レンズエフェクトとそれぞれ10種類用意されていて、画像に明るい雰囲気を追加したり二重露光モードを使うことも出来る。
まぁ、詳しくは公式ホームページや各家電量販店の情報を見てもらったほうが速い。
ちなみに、Leica SOFORT 2とほぼ同機能の商品「instax mini evo」が富士フィルムから発売されている。
SOFORT 2とinstax mini EVOの機能はほぼ一緒で、加えて値段はLeica SOFORT 2と比べて3分の1程度だ。だから、こだわりが無ければそっちで結構だろう。更に、フィルムも富士フィルム製品と互換性があるので、尚更にinstaxの方が良いような気も…する。
やってきたのは江戸東京たてもの園
今回の撮影地は、個人的に長らく行ってみたいなと思っていた博物館「江戸東京たてもの園」だ。
東京都小金井市の都立小金井公園内に設置された屋外博物館で、現在は改修工事が行われている東京都江戸東京博物館の分館として運営されている。
最寄り駅からのアクセス
江戸東京たてもの園の最寄り駅はJR中央線の武蔵小金井駅か西武新宿線の花小金井駅。両駅の中間に位置するといういやらしさな場所に公園が位置している。
今回はJR中央線の武蔵小金井から徒歩で向かった。駅の北口から徒歩で20分程度。歩き慣れている人からすれば15分程度になるだろう。
ただ、途中では緩やかな坂道があったり、暑い・寒い時期だと普通に嫌になる距離ではある。歩くのは歩くので、黙って北口から発車するバスに乗り込むのが無難だ。
小金井公園
江戸東京たてもの園のある小金井公園は、面積約80ヘクタール。この大きさは日比谷公園の5倍、上野恩賜公園(上野駅前にある公園)の1.5倍という東京ドーム約17個分に相当するという巨大公園である。
そんな小金井公園は春になれば桜の名所としてにぎわい、日頃から地域住民に利用されている。当日もハロウィーンが近いということもあって、近くの保育園・幼稚園児だろうか、様々な衣装を着て先生方が撮影をしている風景も見て取れた。
江戸東京たてもの園へ入場
小金井公園の入口から真っ直ぐに伸びたところに、旧光華殿が仁王立ちの如く待っている。ここが入場口である。
さて、江戸東京たてもの園の開園時間は以下の通りだ。
- 4月~9月:午前9時30分~午後5時30分
- 10月~3月:午前9時30分~午後4時30分
休園日は月によって異なるので、サイトを見てチェックしてほしい。
↓下記のアドレスでカレンダーから休園日を確認できる。
観覧料は大人・400円。観覧料の支払い方法は電子マネー決済も可能でネットでの販売もしているので、そっちも検討すると良いだろう。
さあ、いよいよここから園内へ入って写真を撮り始めよう。そして、カメラもiPhone 15 ProからLeica SOFORT 2にお願いすることにしよう。
西ゾーン
園内は西・中央・東と3つのゾーンに分かれている。全て紹介となれば、とんでもない長さになるので、西と東から抜粋したものをご紹介したい。
常盤台写真場
板橋区の常盤台に建てられていた写真館。照明設備が発達していない時代、2階には光を取り込めるようにガラス張りとなっているのが特徴的だ。
1階部分には洋室・和室がそれぞれある。そんなところをパシャパシャと撮っていく。
台所に当たる部分を撮る。うん。暗い。
ご覧になって分かる通り、画像に粗さがある。SOFORT 2の画素数は490万画素。最近発売されたiPhone 16 Proの画素数は4800万画素。およそ10分の1という差。逆にこの粗さを利用する手もあると思うが…素人には難しい。
2階に写場がある。ここでは「レトロ」フィルムスタイルとノーマルスタイルを選んぶ。かなり雰囲気が変わる。
1枚目はホラー映画「リング」の雰囲気があって、良いとは言えないような…
江戸時代後期の民家
西ゾーンの奥には江戸時代に建てられた民家がある。
座敷や囲炉裏があったりするが、時代が時代。外からの日光が無ければ暗い。かといって露出補正とホワイトバランスに苦戦する。そして、設定ミスで下の写真なんか「爆弾投下されたのかよ」ってぐらいに明るい。
これはなんか、遠くを見つめている的な感じで撮った。改めて見ると、なんか違う。
外に出て、「レトロ」フィルムエフェクト・「ビネット」レンズエフェクト井戸を撮ると緑・青が強まった。
やっぱりホラー映画かよっていう画になる。
前川國男邸
日本の近代建築の発展に貢献した建築家・前川國男の邸宅。渡辺篤史の建もの探訪が放送されている時代だったら、すぐに取材に来そうな吹き抜けが特徴だ。
次の写真は、書斎にあった照明機材と光の入り具合が「なんか、無印っぽいぞ!」と興奮して撮った写真だ。
光の入り具合は完璧だが、線がボケているのが悔しい。
東ゾーン
東ゾーンには下町中通りという商店や銭湯などが並ぶ通りがある。そこでは下町の雰囲気を擬似的に楽しめる。
丸二商店
昭和初期に建てられた雑貨屋(園内の表記では荒物屋)で、建物の模様が特徴的だ。
光の入り具合が良く、食器の色合いが良い気がする。なんか、無印っぽくないですか?
これはちょっと無印っぽくはないですねぇ。
小寺醤油店
味噌や醤油といった商品を販売していた商店。港区の白金に建っていたそうだ。
「トリスを飲んでHawaiiへ行こう」のポスター。YouTube上にもCMが上がっていたりする。ちなみに、このキャンペーンで実際にハワイへ行ったのは4名だけだったらしい。
子宝湯
銭湯のイメージがそのまま具現化したかのような建物。中も男湯・女湯と別れており、番台もある。
個人的には番台へ少し身を乗り出してしまうと女湯がしっかりと見える構造になっているのに驚いた。いい時代..だったと片付けて良いのだろうか。
昭和の広告というのは目を引くものがある。あるはずのない昭和へのノスタルジーというか懐古というか。そんなのがどうも興味深い。
撮り終わり
ということで、今回は江戸東京たてもの園で撮影を敢行した。
自分と同じように江戸東京たてもの園を撮影場所として選んだ人も多くいた。手元にはキヤノンの一眼レフカメラもしくはミラーレス一眼を持って撮影をしている人を見ると、もっとカメラに対する、写真に対する熱量を高めたいなと思わずにいられなかった。
園内の一部建物ではカフェやうどんといった軽食を提供する場所もあったりするので、チェックしてみてはいかがだろうか。
個人的にはもっといい写真を撮れるように頑張りたいな。という小学生じみた感想しか浮かんでいない。
このサイトをご覧になっているあなたに「いい写真ですね」と思ってもらえるような写真を撮っていきたい。