目次
船内を散策
フェリーが出発したからといってコナン的な殺人事件が起こるわけでもない。なので、船内を散策してみよう。
ゲームコーナー
自分の部屋がある6階にはゲームコーナーがある。適当なぬいぐるみを詰め込んだUFOキャッチャーに5台のスロット。
奥にはタイミングよくボタンを押して、景品を落とす的な筐体もあった。
自動販売機
フェリーターミナルでたくさん見た自動販売機はフェリー内にも。早速、値段をチェックしてみよう。
多くの人が飲むであろうコカ・コーラは190円、綾鷹やいろはすは150円。決して安くはない。
アルコール類も見てみよう。ビール類は350ml缶で270円(エビスビールは310円)、第三のビールは250円とスーパー・コンビニと比べるとお高め。
レモンサワーやほろよいなどもあるが、それもまた高い。
コインランドリー
船内にはコインランドリーの設備もある。コインランドリーを使うのは長距離を運転するドライバーさんが主となるだろう。
しっかりと乾燥機も用意されている。なんか、フェリーってなんだ?と思わせる。
ショップ
5階にはショップがあり、北海度のお土産を中心に様々な商品が発売されていた。
レストラン横で発売していた「サッポロクラシック」の缶がこのショップで発売中、お値段は270円也。
ショップの中で目を惹かせたのが「さんふらわあ」のグッズ達。
パズルやぬいぐるみ更にはマグカップなどなど。色んなの売っとりますなぁと鼻で笑っていると足を止めるほどに気になるものが1つ。
さんふらわあのトミカ。じっと眺めてしまう。これは、欲しい。いや、少し考えよう。簡単にお金を使ってしまってはいけない…なんだか術中にハマっている感が出てしまう。
後ろ髪を引かれるとはこのことか、買いたい気持ちを無理に抑え込んでショップを後にする。
海の上からでもインターネットはつながるのだろうか?
ご存知かもしれないが、フェリーというのは海の上を走り続ける。陸上から離れて非日常的な船旅を楽しめるわけだが、1つ気になる点がある。
暇を潰すにもってこいのインターネットは繋がるのかどうか?というところだ。
SNSで最新情報を知って世界を知った気でいたいし、YouTubeを見て世間の流行から取り残されたくはない。
ということで、早速フェリーのネット事情はどうなのかチェックしていこう。
Wi-Fi設備
フェリー内にはインターネットと接続する無料のWi-Fi設備は残念ながら無い。船内には「Wi-Fi設備はありません」という張り紙もあるほどだ。
船内にはオリジナル通信サービスのSSQ(Sunflower Smart Quest)なるものがあり、到着地の観光情報や100本以上の映画タイトルが用意されている。
しかし、今回の部屋は窓が無いということもあり上手く接続できず。映画を楽しむことはほぼ出来なかった。
携帯電話回線
Wi-Fi設備が無いのであれば携帯電話回線を利用すればいいじゃなぁい!とマリー・アントワネットが言ったか言ってないか。ということで、携帯電話回線はどうなのか見ていこう。
今回は自分が普段から使っているiPhone 15 Proと契約している「楽天モバイル」「ドコモ/irumo」「au/povo」の電波がどのように動作したか時系列順で並べていきたいと思う。
大洗港を出発した19時45分。この時点ではデータ利用で使う楽天モバイル、電話で使うドコモ/irumoは電波3〜4本を示していた。
しかし、その20分後に楽天モバイルが0本になり、表示はすっかり圏外となった。同時に使っているドコモはまだ2本という状況だった。
楽天モバイルは無惨に散った。ということで、au/povoの1日使い放題プランを購入しau/povo回線をONに、代わりに楽天モバイルをオフにする。au/povoはすぐさま3本のアンテナを表示する。
au回線の速度は以下の通り。海の上ということを考えれば十分なスピードだ。
船が完全に陸から離れて進み始めた21時。部屋に戻ると窓が無いという特性からかドコモとau回線の両方共に電波は全く入らなくなった。共有スペースへ移動してやっと電波が入るという状況に。
更に時間が進み22時。この時点でau回線が圏外を示すようになった。ただ、ドコモは1本だけ示すようになる。
そして、更に翌日の11時だとauは1本、ドコモも1本という状況に。
その後は苫小牧付近となればドコモ・au・楽天モバイル共に繋がるという流れであった。
フェリーでインターネットならドコモ一択?
今回の乗船で「船からでもインターネットを絶対に使いたい!」という場合にはドコモ一択になるかな?という結果になった。
18時間近く乗船時間で他の回線が圏外を示す中でもドコモは力強く電波を掴み、最低でも1本を表示し続けた。
携帯電話回線の中でも新興企業である楽天モバイルが船旅に不向きであるのは致し方ないことである。通信エリアを見てみると、海上をカバーしていることは表記されていない。
次にauだが、楽天モバイルと比べれば海上の一部が通信エリアとしていることが表示からも確認できる。
しかし、陸地が凹む茨城県〜福島県の間や福島県いわき市〜宮城県仙台市付近の海上は「さんふらわあ」の航路をカバー出来ていない。
利用できなかったソフトバンクもauと同様に航路をカバーできるようなエリアとはなっていない。
では、残ったドコモはどうなのか?サービスエリアを見てみるとこんな感じに。
大洗港を出てから福島県相馬市付近でエリアが途切れるまで「さんふらわあ」の航路をカバーし続けている。
その後も岩手県・青森県付近もカバーし、物理的に基地局を建てるのが難しい青森県〜北海道の沖を除けば航路の殆どでドコモ回線が利用できることになっている。
また、フェリー内には公衆電話が設置されていて、その公衆電話にはNTTではなく「docomo」と表記されている。もう完全にドコモ回線が繋がる前提で運用していることになる。
最近では都心部を中心にドコモが繋がりづらいという事象があり、自分もそれに嫌気が差して楽天モバイルに移行したほどだった。しかし、地方や山だと繋がるという噂を聞いてきたドコモが海上でも強いことを示してくれた。
もし、ご覧のあなたが「海上でもインターネットを使いたいんですよぉ!」というわがままを叶えたいのであればドコモ回線を準備することをおすすめしたい。
ただし、格安SIMといった通信回線を借りて運用するMVNOを利用する場合は今回の場合と異なる可能性もあるのでご了承いただきたい。
大浴場
「さんふらわあ」の中には大浴場がある。営業時間は大洗発の場合、乗船時〜23時までとなる。
残念ながら、というか当たり前なんだが、大浴場の様子を写真では収められないので文字とサイトから画像のみでお送りしたい。悪しからず。
22時近くに入りに行くと大浴場には3人の男性。そのうち3人がパンチパーマだった。そして、そのうち2人にタトゥーもしくは入れ墨が入っていた。
3人はトラックドライバーさんなのだろう。地上のスーパー銭湯ではタトゥーや入れ墨が入っていると拒否されるが、ここでは拒否されることはない。3人は湯に浸かり、真っ暗闇に包まれた海を眺めていた。
仕事を労うべきなのだろうが、お湯の上にパンチパーマが3つプカプカと浮かんでいるその光景はシュールもシュールだった。
サウナもあるよ
大浴場の中にはサウナもある。入れる人数は5人程度というところか。サウナ内は揺れが全く無く、街中にあるサウナへやってきたような感じで、フェリーの中とは全く思えない。
温度は90度から93度程度。窓が2つあり、1つは浴場内を、もう1つは外の景色を楽しめる。
サウナに入ったら水風呂!と行きたいところだが、残念ながら水風呂はない。代わりに大きなシャワーが設置されていて、全身に冷水を浴びせることもできる。
というわけで、ここまで1日目の紹介。2日目の模様はこちらをどうぞ↓