僕を18時間掛けて北海道に連れて行ってくれ・商船三井フェリー『さんふらわあ』1日目

僕を18時間掛けて北海道に連れて行ってくれ・商船三井フェリー『さんふらわあ』1日目

2025年1月3日

船内を散策

フェリーが出発したからといってコナン的な殺人事件が起こるわけでもない。なので、船内を散策してみよう。

ゲームコーナー

自分の部屋がある6階にはゲームコーナーがある。適当なぬいぐるみを詰め込んだUFOキャッチャーに5台のスロット。

奥にはタイミングよくボタンを押して、景品を落とす的な筐体もあった。

Wi-Fi中継機を手に入れたからといって、船内で活躍するわけではない。

自動販売機

フェリーターミナルでたくさん見た自動販売機はフェリー内にも。早速、値段をチェックしてみよう。

赤い自動販売機ってやっぱ目立つよね。

多くの人が飲むであろうコカ・コーラは190円、綾鷹やいろはすは150円。決して安くはない。

アルコール類も見てみよう。ビール類は350ml缶で270円(エビスビールは310円)、第三のビールは250円とスーパー・コンビニと比べるとお高め。

サッポロクラシックは残念ながら無い。

レモンサワーやほろよいなどもあるが、それもまた高い。

コインランドリー

船内にはコインランドリーの設備もある。コインランドリーを使うのは長距離を運転するドライバーさんが主となるだろう。

最初大浴場かと思いました。

しっかりと乾燥機も用意されている。なんか、フェリーってなんだ?と思わせる。

訪れた時間は21時。時計はなぜか12時。

ショップ

5階にはショップがあり、北海度のお土産を中心に様々な商品が発売されていた。

レストラン横で発売していた「サッポロクラシック」の缶がこのショップで発売中、お値段は270円也。

北海道限定商品が大半。

ショップの中で目を惹かせたのが「さんふらわあ」のグッズ達。

パズルやぬいぐるみ更にはマグカップなどなど。色んなの売っとりますなぁと鼻で笑っていると足を止めるほどに気になるものが1つ。

さんふらわあのトミカ。じっと眺めてしまう。これは、欲しい。いや、少し考えよう。簡単にお金を使ってしまってはいけない…なんだか術中にハマっている感が出てしまう。

後ろ髪を引かれるとはこのことか、買いたい気持ちを無理に抑え込んでショップを後にする。

海の上からでもインターネットはつながるのだろうか?

ご存知かもしれないが、フェリーというのは海の上を走り続ける。陸上から離れて非日常的な船旅を楽しめるわけだが、1つ気になる点がある。

暇を潰すにもってこいのインターネットは繋がるのかどうか?というところだ。

SNSで最新情報を知って世界を知った気でいたいし、YouTubeを見て世間の流行から取り残されたくはない。

ということで、早速フェリーのネット事情はどうなのかチェックしていこう。

Wi-Fi設備

フェリー内にはインターネットと接続する無料のWi-Fi設備は残念ながら無い。船内には「Wi-Fi設備はありません」という張り紙もあるほどだ。

商船三井さんふらわあの船内でのおすすめの過ごし方や、海上での通信環境に関してご案内いたします。
www.sunflower.co.jp

船内にはオリジナル通信サービスのSSQ(Sunflower Smart Quest)なるものがあり、到着地の観光情報や100本以上の映画タイトルが用意されている。

しかし、今回の部屋は窓が無いということもあり上手く接続できず。映画を楽しむことはほぼ出来なかった。

携帯電話回線

Wi-Fi設備が無いのであれば携帯電話回線を利用すればいいじゃなぁい!とマリー・アントワネットが言ったか言ってないか。ということで、携帯電話回線はどうなのか見ていこう。

今回は自分が普段から使っているiPhone 15 Proと契約している「楽天モバイル」「ドコモ/irumo」「au/povo」の電波がどのように動作したか時系列順で並べていきたいと思う。

大洗港を出発した19時45分。この時点ではデータ利用で使う楽天モバイル、電話で使うドコモ/irumoは電波3〜4本を示していた。

しかし、その20分後に楽天モバイルが0本になり、表示はすっかり圏外となった。同時に使っているドコモはまだ2本という状況だった。

楽天モバイルは無惨に散った。ということで、au/povoの1日使い放題プランを購入しau/povo回線をONに、代わりに楽天モバイルをオフにする。au/povoはすぐさま3本のアンテナを表示する。

au回線の速度は以下の通り。海の上ということを考えれば十分なスピードだ。

船が完全に陸から離れて進み始めた21時。部屋に戻ると窓が無いという特性からかドコモとau回線の両方共に電波は全く入らなくなった。共有スペースへ移動してやっと電波が入るという状況に。

更に時間が進み22時。この時点でau回線が圏外を示すようになった。ただ、ドコモは1本だけ示すようになる。

そして、更に翌日の11時だとauは1本、ドコモも1本という状況に。

繋がるけど地図を見るには遅い。

その後は苫小牧付近となればドコモ・au・楽天モバイル共に繋がるという流れであった。

流石にここまで来たら繋がるみたいです。

フェリーでインターネットならドコモ一択?

今回の乗船で「船からでもインターネットを絶対に使いたい!」という場合にはドコモ一択になるかな?という結果になった。

18時間近く乗船時間で他の回線が圏外を示す中でもドコモは力強く電波を掴み、最低でも1本を表示し続けた。

携帯電話回線の中でも新興企業である楽天モバイルが船旅に不向きであるのは致し方ないことである。通信エリアを見てみると、海上をカバーしていることは表記されていない。

ピンクが楽天モバイルのエリア。大洗から伸びる点線がフェリーの航路。残念ながら海上に色は付いていない。
楽天モバイルの通信エリア(4G・5Gの電波状況)を、地図や住所検索で簡単にご確認いただけます。あなたの住む街でも快適に。楽天回線がつながるエリア拡大中!
network.mobile.rakuten.co.jp

次にauだが、楽天モバイルと比べれば海上の一部が通信エリアとしていることが表示からも確認できる。

大洗から伸びる点線がフェリーの航路。海上が水色は4G海上エリア

しかし、陸地が凹む茨城県〜福島県の間や福島県いわき市〜宮城県仙台市付近の海上は「さんふらわあ」の航路をカバー出来ていない。

点線を水色がカバーできていない。
auのスマートフォン・携帯電話・WiFiルーターの通信エリア、電波状況の情報をご紹介します。
www.au.com

利用できなかったソフトバンクもauと同様に航路をカバーできるようなエリアとはなっていない。

規模はauより小さい
SoftBank 5G、SoftBank 4G LTE、SoftBank 4G、SoftBank 3Gの対応エリアをご確認いただけます。
service.amap.mb.softbank.jp

では、残ったドコモはどうなのか?サービスエリアを見てみるとこんな感じに。

水色が海上エリア。大洗を出てから航路を示す点線をずっと覆っている。

大洗港を出てから福島県相馬市付近でエリアが途切れるまで「さんふらわあ」の航路をカバーし続けている。

auとソフトバンクがカバーできていない宮城県の沖合をカバーしている。

その後も岩手県・青森県付近もカバーし、物理的に基地局を建てるのが難しい青森県〜北海道の沖を除けば航路の殆どでドコモ回線が利用できることになっている。

また、フェリー内には公衆電話が設置されていて、その公衆電話にはNTTではなく「docomo」と表記されている。もう完全にドコモ回線が繋がる前提で運用していることになる。

Edyと100円が対応。10円は使えないという不思議な公衆電話

最近では都心部を中心にドコモが繋がりづらいという事象があり、自分もそれに嫌気が差して楽天モバイルに移行したほどだった。しかし、地方や山だと繋がるという噂を聞いてきたドコモが海上でも強いことを示してくれた。

もし、ご覧のあなたが「海上でもインターネットを使いたいんですよぉ!」というわがままを叶えたいのであればドコモ回線を準備することをおすすめしたい。

ただし、格安SIMといった通信回線を借りて運用するMVNOを利用する場合は今回の場合と異なる可能性もあるのでご了承いただきたい。

大浴場

「さんふらわあ」の中には大浴場がある。営業時間は大洗発の場合、乗船時〜23時までとなる。

残念ながら、というか当たり前なんだが、大浴場の様子を写真では収められないので文字とサイトから画像のみでお送りしたい。悪しからず。

22時近くに入りに行くと大浴場には3人の男性。そのうち3人がパンチパーマだった。そして、そのうち2人にタトゥーもしくは入れ墨が入っていた。

大浴場はこんな感じ。さんふらわあ公式サイトより引用

3人はトラックドライバーさんなのだろう。地上のスーパー銭湯ではタトゥーや入れ墨が入っていると拒否されるが、ここでは拒否されることはない。3人は湯に浸かり、真っ暗闇に包まれた海を眺めていた。

仕事を労うべきなのだろうが、お湯の上にパンチパーマが3つプカプカと浮かんでいるその光景はシュールもシュールだった。

サウナもあるよ

大浴場の中にはサウナもある。入れる人数は5人程度というところか。サウナ内は揺れが全く無く、街中にあるサウナへやってきたような感じで、フェリーの中とは全く思えない。

温度は90度から93度程度。窓が2つあり、1つは浴場内を、もう1つは外の景色を楽しめる。

サウナに入ったら水風呂!と行きたいところだが、残念ながら水風呂はない。代わりに大きなシャワーが設置されていて、全身に冷水を浴びせることもできる。


というわけで、ここまで1日目の紹介。2日目の模様はこちらをどうぞ↓

僕を18時間掛けて北海道に連れて行ってくれ・商船三井フェリー『さんふらわあ』/2日目
ということで、2日目の記事です。1日目はこちらからどうぞ↓ https://tetsu-dakawa.com/2025/01/03/sunflower-ooar…
tetsu-dakawa.com