2025年4月13日から開催されている大阪府・夢洲で開催中の「2025年日本国際博覧会」、通称・「関西万博」
世間では万博に対する目というものが開催前から非常に冷たいものであり、報道もなんだか万博に親でも殺されたんかっていうぐらいに運営の瑕疵を見つけようと必死な情報ばかり募っていた。
そんな中、ミーハーな自分は万博に対する興味というのは関東住まいの人からしてみれば高い部類を保っていた。そして、5月19日に念願の万博を訪れることに成功した。
各国が提供するパビリオン、会場内を包み込むような大屋根リングといったものに感情と目を奪われたりと非常に有意義な体験をすることが出来た。
ただ、そんな万博なのだが1つ悩ましいことがあった。
それは「万博限定グッズ」の存在であり、まぁそれがしょうがねぇ奴なんだなぁ〜という記事でありんす。
万博は個人的には楽しかったんです
万博の開催前から広がっていたネガティブイメージがどうも広がっていたなか、世間の流れに抗うように自分は万博へ向かった。
純粋に万博という空間に自分の身を置いてみたかったし、ダメだったらダメでそれは後に自分の人生で「万博というのはこういうものだった」という話題として作り上げられるだろうと思い、万博への興味を保ち続けた。
東ゲートの混雑を抜けきって、見えてきた「大屋根リング」になんじゃこりゃ・・・と口を薄く開けたまま見上げてしまった。

神社仏閣で用いられる貫接合と所々に見える現代的技術の結集。正直、リングを見ただけで「来てよかったなぁ」と思ったほどだ。


リングの上から見えるパビリオンに過去に経験した祭りやイベントとは異なる空気を感じて、経験したことのない部類の高揚感が体の中枢に生まれているのを感じた。

フランス館やアメリカ館は前情報の通りに行列の終わりが見えないほどに伸びているし、

独裁国家として知られるトルクメニスタン館は建物・行列共に人気パビリオンと同じ規模であることに思わず笑ってしまった。

食事もまぁお高いが普段は食べられないドイツのハンバーガーを食べて満足したりもした。

さぁ、そんな万博。来たのならば少し確保しておきたいのが「グッズ類」である。
万博内のグッズ売り場は4つですぜ
だだっ広い万博内の会場内にはグッズ売り場が4店舗ある。というか、それしかない。
ディズニーリゾートやUSJなどでは、楽しい思い出に花を添えてくれるようなグッズと言う名の資本主義攻撃が至る所で発売されているわけだが、万博は4店舗しかない。もう少しあっても良いような気もするのだが。
そのため、会場内でのグッズ売り場は人気パビリオンと同等ぐらいの行列を生み出していて、多くの人がグッズを購入していくのだ。
さて、そんなグッズ売り場は各々特徴を持っていて各店舗ごとに運営する企業が異なる。
地下鉄で万博へやってきた人たちが多く通る「東ゲート」には本屋でお馴染みの「丸善ジュンク堂」と京都を発祥地とする百貨店「大丸松坂屋」が運営する店舗がそれぞれ構えている。
バスで万博へやってきた人たちが多く通る「西ゲート」には、関西・中部地方で路線網を敷いている近鉄の百貨店事業「近鉄百貨店」と「JR西日本グループ」が運営する店舗が存在する。
この各々が展開するショップには特性があり、限定品がそれぞれで発売されているのだ。
以下のページでご覧になっていただければ分かる通り、丸善ジュンク堂では「たまごっち」などの人気コンテンツとコラボした商品を展開していたり、大丸松坂屋では百貨店らしく伝統工芸品の発売をしていたり、近鉄百貨店では沿線の企業とのコラボを展開していたり・・・と物欲を揺さぶって揺さぶってしょうがない商品展開をしている。
どの店舗も自分たちの強みを存分に生かした商品展開をしていて大変よろしいのだが、どの店舗も個人的には「物欲が駆られる」ほどではなかった。残すはJR西日本だけとなった。
まぁここはどうなんでしょうねぇ〜と鼻で笑うつもりで列に並んだ。そして店舗の中へ。まぁ、ここが一番厄介だったのだ。
JR西日本の店舗は魔界だと思う
西ゲートからすぐのところにあるJR西日本の店舗。ここもまた他店舗と同様に多くの人が並んでいて、自分の番を今か今かと待っていた。
そんなJR西日本の店舗でも限定商品が発売されている。ここ最近で大注目だったのがJR西日本が展開する交通系ICカード「ICOCA」の限定カード。
特定の商品を購入すると、それにICOCAが付いてくるというもので、カードにはICOCAのキャラクター・カモノハシのイコちゃんと万博のキャラクター・ミャクミャクがプリントされている。
ただ、並んでみると外壁に「限定ICOCAの発売は終了しております」と書かれていた。これを見た瞬間に「あちゃー」と思った。
今回の万博で一番に欲しかったグッズだったのだ。何ならこれ以外に欲しいものが無い状態で万博へやってきた。うーんこりゃ参った。と思っていながらも列は無情に進んでいく。そして、店員さんの「どーぞー」という掛け声と共に店内へ。
店内ではミャクミャクの人形やキーホルダーなどがカゴに入っていく。自分もそれを見ながら「人形でも買いますかねぇ・・・」と一種の妥協を見出そうとしていたところ、入口から見て直線上にあるコーナー。そこに目が止まった。
「KINCHO」の文字。殺虫剤や蚊取り線香でお馴染みの「金鳥」である。どうして金鳥が・・・という抱いた疑問を誰も解決してくれることなく、自分は金鳥のコーナーへ近づいていく。
そして目に飛び込んできたのが、
金鳥の渦巻・蚊取り線香のデザインがあしらわれたマグカップだ。
な、なんじゃこりゃ・・・・・
店内にいるお客さんは一瞥もくれることもない。ただ、私はそのマグカップから目が離せなくなっていた。そして、気づけばカゴに・・・インサート・・・していたのだ・・・。そして買っちった。

買った理由としては、「金鳥の渦巻」という蚊取り線香界では有名すぎるデザインがこうしてマグカップのデザインに収まっている。それがあまりにも珍しく思えて、そして物欲を掻き立てられた。
お値段は税込みで2750円である。
こりゃまいった。万博にキテレツなグッズがあるとは思わなんだ。というか、金鳥の渦巻マグカップってなんだよ、突拍子もなさすぎるだろ。
と店内を周り続けていると今度はICOCAのキャラクター・カモノハシのイコちゃんがメインのコーナーへ。そこには人形などが置かれていたが、そこにもまた目を奪われる。
そこにはミャクミャクとイコちゃんをデフォルメさせたフィギュア「ねんどろいど」が置かれていた。
キョエぇぇぇ!
また物欲が駆られる。や、やべぇ!また欲しくなってしまう!とテンションが上っていくのを実感する。ただ値段を見て冷静になる。5940円というお値段。2つ購入すれば1万を優に超えてしまう。
だぁぁぁぁっはぁぁつ・・・・・
物欲を胃袋の奥に押し込む。欲しいものを手に入れることは大変よろしいことだ。しかしだ。これからの経済事情が厳しくなってしまう。抑えるところは抑えなくては・・・
と思っていれば、今度は大きめの人形が。イコちゃんミャクミャクになりきろうとしている人形が。
じっと見つめたまま、私は人形を手に取る。しょうがねぇなぁ・・・と思いつつカゴに入れた。

みんなも気をつけようね
万博会場内にあるグッズ売り場には大量の誘惑と魅力が詰め込まれている。以下の記事の通り、まだまだ大量に限定グッズがひしめいている。
またJR西日本の店舗ではインターネット販売も行っている。店舗に掲示されているパスワードを入力すると通販できるというもの。

更に大阪駅・新大阪駅で受取も出来てしまう。どこにでも物欲を掻き立てようと追いかけてくる。なんて惨い時代なんだ。
そこ以外にも各国のパビリオンが独自で営業しているグッズ売り場というのも存在する。
特に人気キャラクターなどがあしらわれたグッズ類というのもあり、ミッフィーの限定商品というのもあるらしい。
新たな視点や驚きを提供してくれる万博ではあるが、行列や虫といった多くの敵と戦う必要もある。加えて財布の紐をギッチリと固める意思を保つ必要があると来た。もし行かれる際には財布の紐はギッチリと締めていったほうが良さそうだ。