【JR東海・在来線の旅】駿河湾まで徒歩5分もしないで到着する東田子の浦駅で下車をする

【JR東海・在来線の旅】駿河湾まで徒歩5分もしないで到着する東田子の浦駅で下車をする

2025年8月12日

東海道新幹線を予約し、JR東海の在来線が乗り放題になる切符「夏の乗り放題きっぷ」を手に入れた私は

東海道新幹線に乗ると、なぜかJR東海の在来線が乗り放題になる切符が買えるらしいぜ☆〜夏の乗り放題きっぷ〜
夏だぜ! 旅の時期だぜ! 旅行といえば・・・? そう!青春18きっぷの時期だぜ! 青春18きっぷはJR在来線・全線が乗り放題になる切符で行きたい所に(頑張れば)…
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三島駅から5駅の「東田子の浦駅」へ向かうことにした。

周辺は住宅街で目ぼしい観光スポットはない。ではなぜそんな駅に行くのか。その駅は歩いて5分程度で「駿河湾」を見渡せるのだ。

海は良い・・・社会の荒波に揉まれて付いた汚れた気持ちを流したいのだ・・・

ストレスいっぱい社畜マンの自分は海を見に行く。

三島駅から発つ

東京駅から遥々とやってきた私は三島駅でJR東海のフリーパス「夏の乗り放題きっぷ」を手に入れた。

カメラを持ち上げて、きっぷを撮って、通りがかりの人に訝しまれる

この切符があればJR東海管轄の在来線全てに乗車、全ての駅で下車することができる。さて、今回の旅では最終目的地は名古屋駅となっている。三島駅から一直線で名古屋駅に行っても構いやしない。

しかし、それはちょいと芸が無い。いや無さすぎる。なにか一度も降りたことがない駅で下車をしてみたいものだなぁ〜と思い始めた。

Googleマップをギュインギュインとズームイン・ズームアウトを繰り返していると駿河湾を捉えた。

駿河湾は静岡県の御前崎と伊豆諸島の石廊崎を結ぶ線より富士山へ北側の海域を指す。「駿河湾を楽しむなら三保松原!」というGoogle大先生が引っ張り出してきたWebサイトや静岡県の公式ホームページを見つける。

静岡県公式ホームページ
www.pref.shizuoka.jp

しかし、そこに行くのもなんだか面倒だな・・・と考えていると、その駿河湾からすぐの所をJR東海の東海道線が走っていることに気付いた。

オレンジ色の線がJR東海道線

おや、海と駅メッチャ近いな・・・そして見つけたのだ。東田子の浦駅を。

東田子の浦駅はJR東海道線に属する駅で三島駅から5駅目に当たる。三島駅から静岡駅区間の東海道線は海辺に沿うように線路が敷かれていて、東田子の浦駅以外にも片浜駅・原駅も海が近い。

ではなぜ東田子の浦駅なのか。特に理由は・・・ないっす・・・すいませんね・・・強いて言うなら「海から一番近そうな駅だから」というものでしょうかね、へへっ・・・

ということで早速だが三島駅から東田子の浦駅へ行こう。静岡・浜松方面のホームへ。

For Numazu,Shizuokaのシンプルさよ

電車はいつものオレンジのやつだ。

東田子の浦駅に到着

訪れた日は日曜日、時刻は15時30分。三島駅から電車で20分ほど。オレンジのいつもの車体が東田子の浦駅まで連れてきてくれた。

カメラを構えている自分を不思議そうに見るおばあちゃんがわすれられないだお

ホームに降り立つと分厚い雲のせいか、どこか薄暗くなっていた。東田子の浦駅のホームから電車がすり抜けていく。一緒に下車した人の流れは1分もしないで改札から抜けていく。静寂は直ぐに訪れて、侘しさが募る。

丁度、沼津・熱海方面へ向かう電車も同時にやってきた。東田子の浦駅で下車する人はこちらも多くはない。

静岡区間はロングシートばっか!という時代は終わったのだよ・・・

東田子の浦駅は2面3線のホームで構成されている。一直線に伸びるホームが特徴的だ。

線路は曲がっていないのは最早芸術の美しさ

東田子の浦駅の駅番号は「CA06」、周辺は住宅街と規模が大きい駅ではないがJR東海のTOICAを始めとする交通系ICカードが利用可能だ。

改札へ行ってみると改札横の窓口が閉鎖されていた。

まぁ人が少ないから休憩中かなぁ〜と思っていたんですがね

JR東海の一部駅ではJR東海交通事業という子会社に駅業務を委託しているところが多くある。対象の駅では窓口に「休憩時間」が掲げられていて、窓口業務が行われていないことを見かける場合が結構ある。

もしかして、休憩しているのかな?と思っていたがどうやら2025年6月に無人駅となってしまったようだ。

駅の静寂さ、規模の小ささには少し不格好な案内端末が改札横に設置されている。この端末を操作することで駅員さんに問い合わせることができるそうだ。管理駅は富士駅だそうだ。

ハイテクな機械がある分、人間の居場所はどんどん減っていくだよ

改札を出て改札機を捉える。16時。まだまだ笑点、サザエさんが始まる時間ではない。されど、人はいない。

電車が行った後、みんな散り散りにどこかへ。自分だけがこの駅に取り残された。

まぁ無人駅になるのも致し方ないか・・・これから先、こういう駅は多くなっていくだろう。そう思うと、なんだかやるせない気持ちになる。

東田子の浦駅の出入り口近くにある壁には富士山が描かれていた。ここ東田子の浦駅を含めて、駿河湾沿いにある駅では快晴だと富士山を捉えることができるらしい。

しかし、今日は生憎も生憎のくもり。空中に雲が散りばめられていて、青い富士山なんて捉えられそうにない。

駿河湾!するがわん!スルガワン!

富士山を捉えられないのなら海を見ればいいじゃない!とマリー・アントワネットマインドで向かうことにしよう。

英語表記が修正されているようだが、何の変化があったというんだ

駅前のロータリーを抜けると静岡県道380号富士清水線とかち合う。車通りはかなり多い。

横断旗って入れっぱでも良いんだなぁって

では海へ行く道中をご紹介!としたいところだが、海へ抜けるためには一般のお家とお家の間を抜ける道路しか無い。しかも、普通にご自宅の中を伺えるような状態だったので、撮影は控えている。ご了承願いたい。

歩いて5分程度で松の木が生えている空間へ。防風林としての役目をになっていて、少しずつ海へ海へ近づいていけば、松の木の合間から強い風が自分にぶつかってくる。

綺麗な松の木、そして獣道のような一本の線

海の音、ザザーという普段は聞き慣れない音が聞こえてくる。この音がまた良い。社会に揉まれて大量についた手垢を落とせる。そう思うと、足取りは軽い。

そして急勾配な坂を上がっていけば、

海が広がっていた。

波打ち際の音が耳に入り込んでくる。方面としては静岡市方面、テトラポッド、霞んで見える山々が見える。空には黒雲が少しばかり広がっていて、この方面を向いているときが一番風が強かった。

今度は沼津市方面を見てみよう。空にぽっかりと穴が空いているのだろうか?静岡市方面とは違い建物一つ一つが白く光っている。

では今度は伊豆諸島方面。空にはこれまた積み上がるように雲が広がっている。

絶対に海には入らない

ではでは海に到着したのだから、海に近づいてみよう!そう思い、防波堤を降りて海へ。

と思ったのだが、東田子の浦駅から近い防波堤では海に近づくことはできなかった。自分が立っている場所は柏原海岸と呼ばれているそうで、近くでは防波堤の工事が進んでいるのか「立入禁止」とはっきり看板が掲げられていた。

また沼津や清水近くにある海水浴場以外では海水浴に向いていない箇所となっているらしい。特に東田子の浦周辺の海岸では深さが尋常じゃないらしく、溺れる原因となるので海に近づくのは絶対にやめたほうが良い。というGoogleマップのレビューが掲載されていた。

それを裏付けるかのように、8月の日曜日というのに海を見に来る人や海へ入ろうとする人は皆無だった。

そうなれば絶対に海には近づかないし、近づきたくない。海とは丁度いい距離感で接していきたいものだ。

海は見るだけで十分。こびりついていたストレスがゆっくりと体から剥がれるような、そんな感覚があった。

ということで次なる場所へ

東田子の浦駅近くの海を眺めているだけで20分は消費した。いやいや、それでも構わない。

JR東海の在来線旅であるから、どこに行こうがどこで時間を費やそうが、自分の勝手である。これが良い点ではある。ただ、時間に縛られないがあまり目的地に到着できないというリスクも有る。何にせよ程々にしなくては。

では、東田子の浦駅を出発しよう。次の駅は海と崖の間に存在する駅「由比駅」だ。