東海道新幹線の速達タイプである「のぞみ」に乗ってしまうとビュンッとスルーされてしまう愛知県豊橋市の豊橋駅。
以前豊橋駅の駅構内でとあるスイーツと出会ったんですわ。
そしてそれが、
うめぇんですわ!
そしてもう一度食べたら、
うめぇんだなぁ!
という記事である。
目次
名古屋→豊橋をMovement
JR東海の在来線が乗り放題になる切符を手に入れて、
いよいよ2日目。名古屋駅でモーニングを喰らおうと思っていたら寝坊をカマして「きしめん」で窮地を脱した。
そして、いよいよここからは東京へ帰還・・・というところだ。
名古屋→東京の移動は専ら「東海道新幹線」だろう。ただ、今回は乗り放題となる切符を一応は所有していて、浜松・静岡を経由して末端となる熱海辺りまでは在来線で行くことができる。
まぁ折角だし、東海道線で浜松まで向かって、そこからゆっくり「こだま」にでも乗って東京へ帰りますかね!という計画を練り上げた。ということでまずは東海道線で豊橋駅まで向かうことにした。
そんな豊橋駅にはとある「スイーツ」がある。今回はそれを購入して、新幹線の車内で食いたい!という流れだ。
ちょっと脱線して「名古屋→豊橋」の移動について
ちなみに、名古屋→豊橋の移動は新幹線以外だと主に2つ。1つ目はJR東海道線での移動だ。

JR東海の東海道線では最上位種別に「特別快速」、その次に速い「新快速」が設定されている。特別快速なら約55分、新快速だと約57分で名古屋→豊橋間を移動することが可能だ。
運賃は1340円となっている。
続いて2つ目には名古屋鉄道・通称名鉄での移動だ。

長年、名古屋→豊橋の移動に関してはJRと名鉄によるスピード対決が繰り広げられてきた。この区間はやはり利用者も多いし、東海道新幹線も走っている。なのでライバル同士の切磋琢磨も相まって名鉄はJRに負けず劣らず「かなり速い」列車を用意しているのが特徴だ。
名鉄の種別には「快速特急」「特急」という順番で速達タイプの列車が用意されている。JRとのスピード対決によって生み出された種別「快速特急」は金山・神宮前・知立・東岡崎そして終点の豊橋駅と途中駅は4つしか無い。加えてそんな化物列車が1時間に1本ペースで走っている。時間も1時間5分程度とJRとの差はそれほどない。また運賃もJRよりも「1270円」と安く設定されている。
JRでは東海道新幹線があるため、車両設備は、言い方が良くないかもしれないが「スタンダード」なものばかりだ。
ただ名鉄では差別化を図るべく快速特急・特急には一部車両を特別車として追加料金を払えば指定席に乗車することが可能となっている。これが所謂「ミューチケット」だ。お値段は2024年に値上げをされたものの「450円」となっていて、東海道新幹線と比べ物にならないほどに安く設定されている。
今回はJRを利用して移動したが、もし乗車券の縛りが無いのであれば、名鉄を使いたいかなぁ・・・と思うのが個人的な思いだ。
豊橋駅に「あんまき」があるんだわ・・・
豊橋駅に到着。ここから浜松方面へ乗り換え。と行きたいところだが、寄りたいところがある。新快速に同乗していた人たちの流れに乗って自分も階段を上がる。
豊橋駅の改札へ向かう途中には成城石井やキヨスクといったお土産を取り扱う店舗がある中、以下のような店舗がある。

「EKINAKA SWEETS」と大々的に銘打たれた、その下。その下には知立名物と書かれた暖簾が。
ここは藤田屋という和菓子屋さんである。ここでは「あんまき」という和菓子が発売されている。
さて、「あんまき」って一体なんだね?というお話である。ここからは「あんまき」についてちょいと見ていこう。
あんまきって・・・なんだいね?
みんな大好き!Wikipediaには「あんまき」についてこう書かれている。
練った小麦粉を薄く焼いた生地で餡を巻いた和菓子
捻りもヘッタクレもないどストレートな和菓子である。
あんまきとは愛知県知立市の名物として有名であり、同じく知立市に本社を構える藤田屋が製造会社として有名だそうだ。
この「あんまき」について、自分語りをさせてもらいたい。自分は2021年に青春18きっぷを使って鈍行列車の旅をしていた。最終的な目的地は大阪であり、東京から静岡→浜松と長い長い東海道線をぶらりと進んで、名古屋方面へ進むために豊橋駅で乗り換えることになった。
豊橋駅では乗り換え時間が10分程度。車内で何か小腹を満たせるものがないか・・・と改札辺りを彷徨いていた。売店でおにぎりや甘い物であればチョコであったりと様々な選択肢がある中、前述の写真でご紹介したお店の前に4人ほどの列ができあがっていたのだ。
私はこの時、お店の中を覗き見た。透明なケースの中に見える筒状の物体。そして、筒状の中に見える物はそれぞれ色合いが異なっていた。
私はこれが一体何なのかさっぱりだった。しかし、並ぶ人全員が2ついや3つと複数個購入していくのだ。
あ、これ買わないとまずいやつや!
私の直感はそう訴えてきた。これが「あんまき」との出会いである。
ということであんまきを買う
ということで、あんまきを購入して食すわけだが、あんまきには様々な味・種類があることが特徴としてある。
豊橋駅の店舗ではケース内に様々なあんまきが詰め込まれていて、欲しい商品を店員さんに伝えるというドーナツ・ケーキ屋さん方式が取られている。

藤田屋の公式ホームページによると発売しているあんまきは「大あんまき」という商品名であり、通常商品では7種類ものあんまきを楽しむ事ができる。
第一にTHE和菓子テイストである「あずき」や「白あん」がある中、

なんと急に黒餡と一緒に包まれる「チーズ」なるものもあったりする。和菓子の雰囲気にはそぐわないような気もするがこれが以外にもお店で並んでいるとじゃんじゃん買われていくのだ。

更には「カスタード」「抹茶」「栗」と来て、

「天ぷら」というものもある。

今回はこの天ぷらをご紹介!と行きたかったが自分の前に立っていたサラリーマン風というか社畜風のスーツを来た50代ぐらいの男性にケース内にあった3つを全て掻っ攫われてしまった。次回のお楽しみにしておきたい。
更に豊橋駅には限定商品が存在する。それは「大あんまき クリーム&オレオ」である。

なんとこの商品は知立本店と豊橋駅でしか購入することが出来ない。
クラッシュされたオレオが入っていて和菓子ながらも洋菓子テイスト加えてサクサクな食感も楽しめるらしい。さて、今回これを購入したのかというと・・・
この記事を作成中に存在を知った。
不覚・・・!あんまき買うことばかりに意識が行っていて、そんな商品があることさえも認識できていなかった・・・あゝ嗚呼っ!なんたるミス。
これまた次回のお楽しみに・・・できない!悔しい!あゝ嗚呼・・・!
新幹線で食う。
豊橋駅であんまきを購入し、そのまま在来線で浜松駅へ。浜松駅から東海道新幹線に乗り込んで東京へ帰還。
その車内でいよいよあんまきをオープンザ・プライスとさせてもらう。

あんまきの消費期限は翌日までとなっているが、早目に食べてくださいね〜と店員さんに言われた。いやいや・・・馬鹿言っちゃぁいけませんよ・・・新幹線内で爆速で食いますから・・・!と思わずにはいられなかった。
ということで開ける。

きゃああゝ嗚呼!あんまきよ!

あぁぁあ!

嗚呼嗚呼嗚呼鳥呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!
こんな思いなのに車内では無言でパシャパシャとiPhoneで撮るんだから人間って不思議である。
まずオーソドックスな「あずき」である。

小麦粉の記事とはいうものの、食感はホットケーキに近く、生地自体には甘みはそこまでない。こしあんの程よい甘みも相まってパクパクと食べ続けてしまう。
また今回のあんまきとの相棒にスターバックスコーヒーのホワイトモカを起用してみたが、これまた合う。洋と和のテイストが合致しているような気がした。
さて、続いては「チーズ」を選択してみた。

カスタードだと歴史的に大判焼きというか今川焼というかあじまんというか、そういう小麦生地とカスタードというのは確実に合うことは実証済みであるが、あんまきだとどうだろうか?
食べてみると、生地と黒餡とはまぁ変わらずなのだが、チーズが出てくると程よい塩気をもたらしてくれて、これが妙に食欲をそそる。
ピザやグラタンのような前に前に!俺が俺が!と押し出てくるようなチーズの味わいではなく、なんだろうか「主役は黒餡ですから・・・」と謙遜気味なチーズである。意味わかるだろうか?
和の甘さにスルスルッと入り込んでくるチーズ。ただ、そのチーズはアカデミー助演俳優賞を受賞するような味わい。しかもこれがまたホワイトモカと合うのだから和菓子というのは奥深いなぁ・・・と東海道新幹線内で思ったのである。
重要なことが箱に書いてある
ということで長ったらしく語ったが「あんまき」はうまいよ。という内容を濃密に語らせてもらった。

さてカロリーはご覧のとおりである。1個辺り200キロカロリー。高いか低いかはあなた次第というところ。
では、これにてお別れ・・・と行きたいところだが、この箱の下部分に重要なことが書いてあったのだ。

うん・・・?

お、お前・・・!今言うのか!
東海道新幹線にトースターを設置するのを要望するべきか、それとももう一度「あんまき」を買うほうが速いか・・・行ったほうが速いか・・・