仕事で疲れがやばたにえん。
東京近郊で働いているとストレスが止まらなぁい。
そんな東京の海辺にめちゃくちゃにデカくて、本当に東京なのか?と思える公園があるらしい。
面白そうだから、ちょいと行ってみようじゃーん。そしてストレスから逃げようじゃーん。
人生にはそのマインドが重要だ。
目次
疲れた
疲れた。
TwitterないしはXやフェイスブックやThreadsなどを代表するSNSでは、どいつもこいつも似たような、同じような言葉・単語を発して同情を得ようと必死である。しかし、皮肉なもので私もこの言葉をはっきりと申し上げたい状態になってしまっている。
疲れの原因は「仕事」である。これは明確だ。
2025年9月後半から10月中旬まで週6で勤務が続いた。休みは週に1回。しかもその1回は睡眠→昼ご飯→ネットサーフィン→夜ご飯→睡眠というサイクルに固定されて、全然リフレッシュを図れていない。勤務週6ですよ!?ありえんですよね?!
加えて、家に帰れねぇ日が増加。いわゆる泊まり勤務っつうやつですわぁ!
まぁ、何の仕事しているのかを明かさないままに「仕事が大変なんです」とご覧のあなたに同情を誘おうなんて卑怯な気がするが、とにかく仕事が大変な時期を過ごした。
その間にお出かけが出来ない日々。家と勤務地とスーパーマーケットを行き来する毎日。いや毎週。いつまで続くんだか・・・と苛立ちを覚えた。
そんな苛立ちを覚えている日々で適当にGoogleマップを眺めていた。そうしたらば、東京湾に目が向いた。東京湾と言うと、このサイトでは以前に「東京ゲートブリッジ」を取り上げた。
この際に東京ゲートブリッジの新木場駅側から徒歩でアクセスしたが、その反対側には出られないと言われたのを思い出した。(現在では通行可)
その反対側ってどうなっているんだか。ふと気になりズームしてみると、「海の森公園」を見つけた。
海の森公園とはなんぞいね
海の森公園は東京駅から直線距離にすれば8.9km先にあり、フジテレビや等身大のガンダムがあるお台場からは約3kmほどの距離にある公園だ。
この公園はまるで東京湾のど真ん中に浮かんでいるように見える「水上公園」で、周辺には商業施設がまったく無く、工場や倉庫などが並ぶエリアだ。なんでこんな所に公園があるのかしら?と疑問に思ってしまうが、なんやかんや長い歴史が存在する。
海の森公園周辺は1970年代から1980年代までこの土地はゴミや建設時に発生する土の埋め立て地として出来た土地だった。その後は埋め立て地をそのままにせず、森に生まれ変わらせようという構想が練られ、土壌の改良や植栽・整備が進められた。
2021年に開催された東京オリンピックでは総合馬術・カヌーやボート競技の会場として使われ、その後は東京23区内で一番大きい公園として運営されている。
さて、そんな海の森公園だが、なんと意外にもバスで行くことが出来るというのだ。仕事で疲れている自分だが、休みだというが人が一杯なところへ出向くのはちょいと嫌だ。東京の雑踏から離れた公園。これまた魅力!
ということで、行ってみることにしよう。
つーわけで、新木場
ということで新木場に到着である。ここはJR京葉線や東京メトロ有楽町線、りんかい線が乗り入れている。

なぜ新木場なのか。ここ新木場から海の森公園までバスが発着しているのだ。しかも、無料である。

本数はそこまで多くはないものの、途中に停車することがなく、ダイレクトで公園にアクセスすることが出来ちゃうのだ。加えてこのバスはなんと「自動運転」で運行されているというのだ。2026年3月末まで運行される予定になっている。

新木場駅のE出入り口を出て、右手の方へ。Webページ上に書いてある内容の通りの場所に到着。

ただ、周辺には「海の森公園行き」と書いてあるバス停が一つもない。何なら祇園四条方面という「あれ、ここ京阪電車沿線でしたっけ・・?」と思えるようなバス停があるぐらいで、どこーにも海の森公園行の案内がない。
近くの工場へ向かうバスが2〜3本発着して、大人たちが乗り入れていった。バスならなんでもござれ的な場所なのかもしれない。
10時30分の発車直前になってギュインとバスが到着。海の森公園のマスコットキャラクター「うみのもりすけ」が描かれたバスが到着。このバスが海の森公園まで自分を送り届けてくれる。

つーわけで自動運転です。と、思ったんだけども・・・
バスに乗り込む。今回のバスは「自動運転」というトピックがある。一体、どのような構造になっているのだろう!とワクワクしながら乗り込む。
さて、ここからは東京都内で行われている自動運転について知っておく必要があるだろう。
東京都では一部区間で自動運転バスが運行されている。以下に東京都デジタルサービス局デジタルサービス推進部が投稿しているnoteを掲載しておきたい。
東京都庁〜新宿駅区間では京王バスによる自動運転の実験運行が行われ、それまで幾度となく手動操作が必要だったのに、今回の実験では運転手さんが手動で操作するような場面を減少させることが出来たそうだ。現在では通年運行にまで発展しているそうだ。
そして、自動運転区間は拡大され新木場駅〜海の森公園も対象になった。ということだ。
さて、東京都からまざまざと自動運転の技術を見せられて、「未来感じちゃう・・・悔しい!でも、止められないっ!」と悶える思いを携えてバスに乗りこむ。
すると運転席にバス運転士さんが。いや、いて当然なのかもしれないが、違和感がある。このバスは「自動運転」と聞いていたのだが・・・更にフロントガラス部分の上にはディスプレイがあり、

手動運転中という文字。あれまどうしたものか。
バス側面そして車内にもこんな案内があった。

おやおや・・・
自動運転技術の実証実験も兼ねた自動運転運行だが、残念なことに2025年8月29日に東京都八王子市内で発生した事故によって、東京都内で行われている自動運転関連の取り組みがすべて手動による運行となっていた。
そのため、このバスも折角の自動運転技術が搭載されているのにも関わらず、すべて運転手さんが運転するという形態に。文字通り「宝の持ち腐れ」感があった。まぁ、事故ったら未来もクソも無いっしょ。と言われてしまえばそれまでだが、ちょっと惜しいなぁ・・・と思わざるを得なかった。
発車
バスは10時30分定刻通りに発車。乗車した人は自分以外にいなかった。

あれぇ・・・?誰も来ないのぉ?と思いつつ、新木場駅のロータリーを抜けた。運転手さんと自分だけという事実上のドライブデートが繰り広げられることになった。
車内
ここいらでバス車内について少しご紹介しよう。前述の自動運転に関連する技術にセンサーで周囲の歩行者・車・障害物を検知するシステムを映像化したものがディスプレイ上で流されていた。

おおぉっ、検知してるなぁ・・・残念なことにそれ以上の思いは無かった。だって、自動運転じゃないから・・・
しかし、工場などがあるのでトラックが多く走行する湾岸部。それらをすべて感知出来ているような気がした。人や自転車といった予測不能な動きに対応できるようになれば、もっと都内や地方といったところで利用できるのかなぁ。と思ったりする。
続いて座席周辺。座席は路線バスでよく見るタイプと変わりはない。

座席近くにはUSB-Aタイプのポートがあり充電することができる。ただ、私は周辺機器すべてをUSB-Cに切り替えているので、この恩恵には預かることはできなかった。

東京ゲートブリッジを軽々しく超える
以前、東京ゲートブリッジを訪れた際にはレンタサイクルで向かった。その際には色々と寄り道をしたこともあってかなり時間が掛かってしまったが、


バスはスイスイと進んでいく。あんなに苦労して自転車で行ったんだけどなぁ・・・と耽っているとすぐに景色が流れていく。やはり人間は自動車には勝てへんのですわ。

東京ゲートブリッジに入った。遠くに東京の摩天楼が見える。

車内に誰もいないので東京湾撮り放題である。しかも無料。いやいや、贅沢極まりないですな。

海の森公園へ到着
バスは東京ゲートブリッジをさらに超えて、いよいよ海の森公園近くへ。

周辺を見渡すと建物がない。それでもここは東京都江東区である。周辺は中央防波堤と呼ばれ、現在でも埋め立てが続けられている。
バスは海の森公園の駐車場へ。

誰もいない・・・?
バスが停車。ここが終着。運転手さんに挨拶をして、降りてみる。

誰もいねぇ!

仕事をしていると様々な人と出会う機会があり、それがストレスの原因となっている。のだけども、これだけ人がいないというのは寂しさ満点である。

当日の朝に雨が降ったこともあって、来る人は少ないというのも理解は出来る。また駐車場は無料ではない。駐車料金は平日だと500円、土休日だと1000円になるそうだ。まぁ、高いかなぁ・・・と思うけども、それにしても1台ぐらいいても良いと思いますけど・・・まぁ平日なんでねしょうがない。のか?
公園内を歩く
海の森公園の地図があったので、パシャリ。

ご覧の通り、色々と見て回れそうな場所が多い。
開園時間は9時から17時まで。それ以外は原則施錠され、中には入れないそうだ。

豊洲やお台場といった湾岸部では歩道と自転車走行帯が分かれていることが多いが、ここもまた同様。まぁとは言っても人が歩いていないので、走行帯だかどうだかもあまり関係ないような気もする。

海の森公園の入口へ到着。

車が無いので必然と人もいない。公園内を自転車で走っている人とか居るんじゃないかしらと思ったが、残念ながら公園内は自転車の持ち込みは禁止らしい。
入口近くにはこんな張り紙が。

東京都内と言えど、ここは自然が優勢。人間にとって危ない奴らが居る可能性もある。十分注意したいところだ。
園内へ続く階段が現れる。埋め立て地だからと言ってフラットな作りにはなってない。結構長い階段だ。

公園を上り切るとご覧のように休憩スペース的な場所が現れる。

木造になっていて、どこか木の匂いがした。自動販売機も設置されているので、普通に購入できる。

園内の中心地「つどいの草原」へ。


誰もいねぇ。
まぁこれまたしょうがない。訪れた日は月曜日でイベントがある週末ならばもっと人がいるらしい。らしいである。園内にいる人は工事関係の人ばかりで、自分がやってきた時には「物好きな人も居るもんだなぁ」というような好奇な目で見られた。ような気がする。
しかし、まぁ広い。夏場は遮るものが無いので、確実に熱中症になってしまいそうだ。
園内には更に高台があって、そこから東京都内を見晴らせるらしい。まずはテラスへ行ってみる。

いやぁキレイでありんす。方面としては豊洲方面を見ていることになる。
続いて西の小山。園内で唯一「山」という表記がある。そっちにも行ってみる。

方面としては品川方面を見ていることになる。見える船は日本通運の船舶。遠くからはどデカい音が響いていた。
着いたのは良いけども・・・
海の森公園は今年開業したばかり。またここは馬術競技の開催地になったこともあり、園内の通路は砂利道だったりする。


正直、ここが東京都内だとは全く思えないような道もあったりする。まぁここらへんは開発が進めばもっと魅力的な所になるだろう。

はてさて、海の森公園に着いたわけだが、
意外とやることがない。
公園内に何か売店があるわけでもなく、長時間いられるような造りになっているわけでもない。良くも悪くも普通の公園だ。
もっと海辺に行きたいなぁ。と思っても、途中途中で工事が行われている関係からか「立入禁止」となっていたりと、まだまだ開発中であることは否めない。

逃げてきたけど、心さみしくなってきた。人間というのは贅沢極まりない生き物である。
そろそろ帰る
というわけで30分程度の滞在で公園を離れることにした。先程のバス以外にも、ここ海の森公園近くからはバスが出ている。都営バスがお台場の中心地・東京テレポート駅まで路線を繋げている。

現在時刻は11時20分で、現在地は東池付近である。
さてさて、次のバスは・・・と都営バスの時刻表をチェックしてみる。

うーんんん?
まずいですぞ。13分後に発車する・・・
海の森公園近くのバス停は先程の駐車場近くの他に、「海の森水上競技場」というバス停もある。一応は距離的に海の森水上競技場の方が近い。

距離にして500m程度。ただしかし、この公園はアップダウン、加えて通路がウネウネとうねっている造りになっている。いや諦めて次のバス・・・

12時43分・・・!1時間以上の待ち・・・!
このバス停以外にも東京都環境局中防合同庁舎まで歩けばバス停は無くはない。ただ、歩くのが面倒だ。
流石にそれは嫌だ・・・!私は周りに人がいないことを確認してから・・・猛ダッシュを決め込んだ。
公園内は素晴らしいほどに木々が生い茂っていた。その木々から猛ダッシュしている自分を見つめていたのだろうか「ケケケケケケッ!」という甲高い鳥の鳴き声が。そんな音も関係なく、バタバタと足を鳴らしながら園内の通路を走る。通路は日光のいろは坂よろしくうねりを見せる。まるで頭文字Dの実写化を自分が演じているような気分だった(?)

クロスカントリーの開催地という点がまさかここで自分に牙を向けるとは。みんなもバスの時刻には気をつけようね!
バスに乗r
バスの始発点である海の森水上競技場へ到着。

近くには東京ゲートブリッジも見えていた。ちなみに、ここにも東京ゲートブリッジの徒歩通路へ入れるタワーもあったりする。2025年3月より通れるようになったみたいだ。
バス停に到着。バスはまだ到着する前だった。いやいや良かった・・・

と思っていると、周辺にいる人達がなんだか自分を訝しんで見ている。なんだこの野郎・・・やっちまうか・・・?と思っていると、昨日にはどうやら競技場近くでライブ会場が設営されていたようで、当日は解体作業が進んでいた。
そのため、ここを出入りする人は関係者以外にいないはずなのに、一般人である自分が息を切らしながら入ってきて、「なんだあいつ・・・」という状態になっていた。というわけだ。
時刻を調べないだけで、他人からは訝しまれる。みんなも時間には(以下省略)
バスに乗り込んだのは、当然のように自分以外にいなかった。

こんな辺鄙なところでも210円で終着の東京テレポート駅へ行くことができる。都営バスってスゲェな・・・と思わずにはいられない。
さて、海の森公園は土休日だとシャトルバスが運行されたりするみたいだ。もし、公園周辺でイベントに参加するという人は必ずお調べになったほうがよろしかろう。
バスは約20分程度を掛けて東京テレポート駅へ到着。人がいない所から人がいるところへやってきた。

逃げた先に見えた公園は、本当に同じ東京だったのか。未だに疑問に思うところはある。