東京ビッグサイトからすぐのスーパー銭湯は如何ほどか。「泉天空の湯 有明ガーデン」

東京ビッグサイトからすぐのスーパー銭湯は如何ほどか。「泉天空の湯 有明ガーデン」

日本人の生活に必要なもの。それは「入浴」だ。

その入浴を彩ってきたのは自宅の浴槽や地域密着型の銭湯であり、更に進化したスーパー銭湯なんてものもある。

そんなスーパー銭湯は東京のど真ん中にも存在し、様々なイベントが開催されることでお馴染みの東京ビッグサイトの近くにも鎮座している。

東京のど真ん中、豊洲やお台場といった湾岸部にあるスーパー銭湯。はてさて、その中身は如何程なのだろうか?気になる所だ。

東京テレポート駅へ舞い降り

仕事が嫌になって、東京湾のど真ん中に浮かんでいるように見えるという公園「海の森公園」へ逃げた。

仕事で逃げ出したいので、東京23区で一番デカい公園という「海の森公園」へバスで逃げる
仕事で疲れがやばたにえん。 東京近郊で働いているとストレスが止まらなぁい。 そんな東京の海辺にめちゃくちゃにデカくて、本当に東京なのか?と思える公園があるらしい…
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平日の月曜日ということもあり、だだっ広い公園には自分だけが立っている。というアポカリプス的な体験をしてきた。

海の森公園から都営バスに乗り込んで20分弱。フジテレビや等身大のガンダムがあったりするお台場エリア中心部にあるりんかい線・東京テレポート駅へ到着。

誰もいない公園から人がいっぱいの駅に到着。

時刻は12時手前。この日は10月中旬の秋の心地よい風が吹いていたが、朝から降っていた雨の影響もあり、どこかジメジメとした空気も否めなかった。そんなお台場エリアに到着して、次なる行動はというと、スーパー銭湯に行く。ということだ。

そう。豊洲市場に行くこともなく、もんじゃでお馴染みの月島に行くわけでもなく、お台場にいるのにスーパー銭湯に行くのである。

ビッグサイトの近くにスーパー銭湯がある(重要なことなので)

お台場や豊洲などがあるエリアのことを湾岸エリアと呼ぶことがある。

湾岸エリアとは、東京沿岸の埋立地を指し、近年再開発により発展を遂げています。この記事では、湾岸エリアが人気な理由や、タワーマンションの特徴を解説します。
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そんな湾岸エリアは東京の中でも発展著しいエリアでもある。湾岸エリアで有名な物といったらまずはフジテレビだろうか。

その姿からしてみてもどこか奇抜感があり、完成して20年以上が経過した今でもお台場のランドマークたる姿でいる。

そんなフジテレビから少しした所に東京ビッグサイトがある。

夜にビッグサイトの近くを通りかかった時に撮りやした

コンベンションセンター・巨大会議場でライブ・イベントが毎週のように開催される。特に有名なイベントは年に2回開催されるコミックマーケット・通称コミケだ。

コミケといえばオタクが勢揃いし、普段は大人しそうな人が急に元気になっていて、「全然活発そうじゃないのに、ダッシュしていったぞ・・・」と度肝を抜かれることで有名な同人誌即売会であり、何万もの人が一挙に押し寄せる。

まぁ色んな建物が存在する湾岸エリア。そんな東京ビッグサイトの近くに、2020年6月に開業したスーパー銭湯がある。

その名も「泉天空の湯 有明ガーデン」である。

住友不動産ヴィラフォンテーヌが運営する「泉天空の湯 有明ガーデン」は東京有明にある温泉施設です。 SPACITY(スパシティ)をコンセプトに、温泉、サウナ、岩盤…
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湾岸エリアにはショッピングモールと呼ばれる商業施設は多く存在する。豊洲には三井不動産の「ららぽーと」があり、フジテレビの近くには「アクアシティお台場」「ダイバーシティ東京」もある。ちなみにららぽーとやダイバーシティ東京のどちらも三井不動産が手掛けている。

そんな間に住友不動産が手掛けるショッピングモール「有明ガーデン」が立っている。今回のテーマであるスーパー銭湯はこの中にある。

モール・ホテル・シアター・スパ・劇団四季専用劇場などで構成する複合商業施設
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私は長らくこの「泉天空の湯 有明ガーデン」に行ってみたい。と思っていた。理由は単純である。

一生住むことはないであろう、湾岸エリアで湯に浸かってみてぇ!

言い換えれば、東京のど真ん中ですっぽんぽんになりてぇ!である。まぁこれは少し露出癖的な文章に見えるが、決して露出癖があるわけではないのでご承知願いたい。

ということで、今回は公園をめっさ闊歩したし、どこか汗ばんでいるから、ビッグサイトの近くにあるスーパー銭湯に行くか!という記事である。

行き方

「泉天空の湯 有明ガーデン」へ早速行ってみることにしよう。今回、私が降り立った東京テレポート駅からだと歩いて30分程度で到着する。

ゆりかもめを使えば20分程度で到着する。が、有明ガーデンの所在地が何ともいじらしい場所にあるのがどうも惜しい。

りんかい線だと国際展示場駅、ゆりかもめの場合は有明駅と有明テニスの森駅とのどちらかで下車をし、そこから徒歩で移動する必要がある。湾岸エリア特有の「痒いところに手が届かねぇ」交通の不便さにちょいと翻弄されるかもしれない。

歩いていけば今回の目的地である「有明ガーデン」が見えてくる。

快晴ですねぇ・・・

有明テニスの森駅からだと1階部分に大きく「泉天空の湯」と筆文字で勇ましく書かれた看板があるので、そこからエレベーターに乗り込む。

なんかブレてるなと思ったあなた!私もそう思います。

有明駅であれば、無印良品の入口横からエレベーターに乗り込める。

有明テニスの森駅からであれば、入口がどこにあるかすぐにわかるとは思うのだが、有明駅・国際展示場駅から歩いていくと「どの建物のどの入口から行けば良いのか」理解するのに少々難儀するかもしれないな。と個人的には思うところもある。

こういう案内があったりするけど、見てすぐにわかるかどうか

有明ガーデンはホテル・モール&スパ・モール・シアターとそれぞれ独立した建物となっていて、パット見どの建物から行けるのか分かりづらい。

有明ガーデン公式サイトより引用

それぞれの棟が連絡橋で一応は繋がっている。が、しかし泉天空の湯までの案内が大きく出ているわけでもなく、モール内もまた広く出来ているので迷うかもしれない。事前に立地情報を頭に入れておいた方がよろしいかもしれない。かもしれない、である。

エレベーターに乗って5階に到着すると、

ご覧のような入口が。ここからいよいよ念願のスーパー銭湯を体験できる。

入館します

ここからはスーパー銭湯ということもあり、自分で撮影した画像は殆ど存在しないので「泉天空の湯」の公式サイトから画像を引用しながら記事を進めていきたい。

また以下の情報は2025年10月現在のものである。変更などがある場合もあるので、行かれる場合は事前にお調べになったほうが良いだろう。

営業時間と休業と

営業時間は24時間営業(入館受付は朝5時から深夜1時まで)となっている。ただし、深夜1時半〜5時までの間は浴場が清掃されるため利用できないことに注意。

24時間営業で定休日はなし。だが月1で設備点検のため、一部時間帯が利用できないこともある。お知らせ一覧に以下のように記載されているので、行かれる際には要チェックである。

10月は21日朝9時から21時まで休業となっていて、21時以降は利用できるという案内が館内やホームページ上でも公開されていた。

ちなみに個人的な話で申し訳ないが、前述の有明テニスの森駅の写真や入口の写真は9月に撮影したものである。以下のライブに参加した日のことである。

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当日はライブに行く前に行ってみよう!と考えていたが、見事なまでに休業の日にぶち当たってしまった。つまりこの記事はテイク2だ。

休業するのは火曜日・水曜日または連休明けに設定されていることが多いようだ。自分のように行こう!と思ったけどやってねぇ!とならないよう事前に情報を確かめてから行っていただきたい。

入館方法と料金

前述の入口から入るとまず靴を脱ぎ、下駄箱に入れるように案内が出ている。

下駄箱の鍵にはICチップが組み込まれていて、退出時の精算や館内の有料サービス(食事や自動販売機など)を受ける時などに使うので絶対になくさないようにしたいところだ。

エントランスにいる係の人に声を掛ける。この際に「岩盤浴を利用するかどうか?」「館内着のレンタル」などを聞かれるので答える形だ。今回は入浴のみで入館した。

では「泉天空の湯 有明ガーデン」の料金を下記に載せたい。

平日だと通常料金が大人2600円、土休日だと3800円となる。うーん・・・高いか・・・?というのは否めない。ただ、東京23区内且つ湾岸エリアのスーパー銭湯であるということを考えると、この値段ならしょうがない。いや、あぁまぁしょうがない。と飲み込めるんだか飲み込めないんだかよくわからない思いである。

ただ割引サービスも設定されていて、近隣ホテル利用者や会員登録をすると割引になったりするようだ。モーニング割や深夜スピード割というのもある。

加えて都民割やアルコール飲料が2杯とおつまみがついたプランというものもあったり、

学割というのもある。

実際にエントランスでスタッフさんに「都内在住や勤務されているのを証明していただければ割引になりますが?」と聞かれた。マイナンバーカードや免許証、勤務地がわかる社員証などがあれば値引きを受けられる。

ちなみに筆者の私は在住が千葉県で、勤務地は埼玉県である。これほどまでに都民でありたいと思ったことはなかった。

悔しすぎて、「勤務している本社が東京都内にあるのでそれでもいいですか?」と一歩間違えれば激ヤバクレーマー的すれすれの提案をかましてやろうかと思ったりしたが、流石に控えた。怒られるのがこわいからね!

風呂に入るっ!

「泉天空の湯」の料金にはタオル料金も含まれているので、そこら辺は心配なし。5階から6階に上がったところにタオル置き場みたいなのがあるので、そこから必要分取っていく。

今回は男湯のお話である。残念ながら、いやまぁ残念ながらというと語弊があるけども、女湯に入れるような特権は持ち合わせていないので、女湯の状況は神のみぞ知るでお願いしたい。

この日は月曜・お昼12時を超えていたが、館内はとても落ち着いた空気が広がっていた。また脱衣室もとても清潔感があって良きかな。ロッカーには十分な空きがあって、「近所のスーパー銭湯より、落ち着いていて良いな・・・」と思うほどだった。

浴場

まず内湯から。

洗い場はかなりの数がある。これが満杯になるということは、平日の夜や土休日ならあり得るかもしれない。ただ、この日は好きな場所選び放題であった。

ちなみにシャンプーは以下が用意されている。

女性向けはもっと充実してるらしい。なんで俺は男なんだっ!

お風呂の種類は端から「週替り風呂」「炭酸泉」「マッサージバス」「ジェットバス」そして「水風呂」である。

女湯だとバブルバスなんてあったりする。なんで俺は(以下省略)

この日の週替り風呂は「かぼちゃ」がテーマのお風呂だった。入ってみると確かにあのかぼちゃ特有のほんのりとした甘い匂いが漂っていた。

20代後半独身男性が、かぼちゃのにおいがしてニヤニヤしている光景を想像してみてほしい。地獄でしょ?ただ、そういうのもしっかりと男湯にも用意してくれているのは嬉しい限り。

炭酸泉は結構強めかな?という印象だ。肌が弱い人は控えるように、という案内もあったので無理に入浴するのは控えたほうがよろし。

マッサージバスやジェットバスはなんかやたらめったら人気があるのか、多くの人が利用していた。自分も入ってみたが、まぁこれといって・・・何かあるわけでもなし。

露天風呂は2種類。天然温泉が張られていて、40度前後のお湯と42度前後のお湯の2つ。寝転び湯もあり、4人まで寝られるようになっている。

サウナ

ここ最近はサウナブームなんて言ったりして、新規のスーパー銭湯ではサウナに注力しているところもチラホラ。

ここ泉天空の湯もまたサウナが2種類用意されている。

まずドライサウナ。室内は座れる場所は3段で1列に4人程度が座れる設計。一定時間で天井に設置されたヘッド部分から石に水を落とす・オートロウリュのタイミングがあり、それも相まって室内の温度は少々高めに感じるかなぁ・・・というところ。ちなみにサウナ情報が集まる「サウナイキタイ」では、温度が91度という情報がある。

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室内にはテレビが用意されていて、テレ朝が映っていた。スーパー銭湯のテレビってテレ朝が選ばれていることが多いような気がする。いや完全に偏見である。

続いてスチーム塩サウナ。スチームサウナについては露天風呂近くにある。温度は50度に設定されていて、室内にはスチームサウナではお馴染みの塩が用意されている。

ただ、みんなドライサウナに行ってしまうようで、スチームサウナはあまり人がいなかった。

さて水風呂だが、かなり冷たい気がした。15度という表記だったが、自分的にはもっと低いような気がしたんですけどもね。まぁここらへんはサウナに慣れている人との差が出るだろう。

食事とか休憩とか

風呂に入ると腹も減る。ということで、館内のレストラン・有明キッチンを訪れてみる。

メニュー表が設置されているので、目を通してみると、お高めに設定されている。それを言っちゃあおしめぇよ、と言われるかもしれないが、有明ガーデン内にはファストフードのチェーン店を含めて、様々な飲食店がある。

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なので、ここで数千円を支払って食べるというのは選択肢としてあまり出てこないかなぁ。というのが正直なところだ。

値段が高い!だなんだと文句ばかり並べているような気もあるが、休憩スペースについては非常に豊富だと思う。

ただ、人がいっぱいいたので休憩出来ないというオチだったことは勘弁願いたい。

精算して帰る

まぁ色々と風呂に入ったり、見て回ったりして、いよいよ帰るときである。

お前、ここにも居るのか・・・的な思い

精算機は個人的にスーパー銭湯でよく見るタイプのヤツである。公式サイトでは現金・クレジットカードが使えるという案内だったが、PayPayやd払いといったQRコード決済も利用することが出来た。

ただし、クレジットカードのタッチ決済は利用できない。

使おうとする人が多いんでしょうね・・・

どっちかというと、こっちが利用できたら便利な気がするけどなぁ。

精算が終われば退出用のQRコードが印刷される。QRコードを改札機にタッチすれば、終了。

最後に

今回の泉天空の湯では平日利用ということもあり、館内の混雑は全くなく、ゆったりとした時間を味わうことが出来た。

さて値段が2000円以上掛かっていることもあって、どんなお風呂があるのかなぁ。と期待していたが、まぁよくあるスーパー銭湯という感じがする。

内湯・露天風呂のバリエーションも多くはないので、東京都内であることを考えれば値段相応またはもう1つ何かほしいな。というのが個人的な感想である。

ただ、この値段よりも高い入浴施設は存在する。

なのでバリエーションを増やすと近隣の入浴施設と張り合う必要があるので、泉天空の湯としては現状がベストで、多くの人を呼べるギリギリの値段設定かなと。

あとは男性よりかは女性向けのサービスが多様に用意されているので、女性は積極的に利用してみたら良いのかもしれない。

宿泊費が高騰している東京都内。24時間営業で湾岸エリアにいられるスーパー銭湯は多くの人の助けになるやもしれない。そう考えれば、最初こそは「なぜここに?」と思ったが、住友不動産が出店した意図を理解できるような気もする。