金沢八景に到着した。時間は15時40分。
近くにある八景島って遊園地とか水族館があるところ、だしょう?入園料とかお高そうだ。お金をあまり使いたくないから行ってもなぁ・・・
えっ、八景島って行くだけなら無料なの!?
あら、そう・・・よし、平日の八景島に行ってみっか!閉園まであと2時間しか無いけどさ。
八景島って入るだけなら無料なんだって
平日休みを手に入れて、今回はドムドム完全制覇を狙うべく横浜市金沢区にある金沢八景駅へ向かうことに決めた。
その近くにちょいと有名な島がある。
横浜から横須賀方面へ向かうと現れる八景島。神奈川県横浜市金沢区にある島で人工島だ。昔から横浜市の湾岸部は埋め立てによって開発が活発で横浜市は金沢区に「海の公園」を設計することになった。
そんな八景島をGoogleマップを見てみると、そこには八景島シーパラダイスという表示が浮かび上がる。
ここには八景島シーパラダイスという遊園地と水族館が一緒になった複合型レジャー施設がある。島全体がレジャー施設という名探偵コナンの劇場版で出てきそうな突飛な施設を具現化したような島である(実際に『名探偵コナン 純黒の悪夢』で舞台になっている)。
さて、この八景島シーパラダイスに興味を持ったわけだが「どうせ入園料が掛かるんでしょう?」「ネズミ共のテーマパークなんて1万ぐらいするんだから、ここもまたお高いんでしょう?」と捻くれた考えで調べていくとこんなのにたどり着いた。
八景島シーパラダイスの公式サイトのよくある質問に「入館料はいくらですか?」というのがあった。
八景島は入島無料です。チケットをお持ちでない方も、お買い物やお食事、島内のお散歩などお楽しみいただけます。
なんということ・・・無料なのかい・・・
ということで早速行ってみよう。
金沢八景駅からシーサイドラインに乗り込む
品川からずっと東京湾に沿うような形で横浜方面へ走り続ける赤い電車・京急線の快特に乗り込んで約40分すると金沢八景駅に到着。ちなみに隣の駅は金沢文庫駅で「金沢」という名称が入る駅が続く。
金沢八景駅から八景島シーパラダイスの最寄り駅である「八景島駅」を通る金沢シーサイドラインに乗り換えられる。

シーサイドラインは金沢八景駅を出ると沿岸部に沿って走り、途中で八景島付近を掠める。そして、そのまま線路は横浜方面へ伸びていき最終的にはJR京浜東北線の新杉田駅へたどり着く。路線距離にして10.8kmという距離だ。


駅のナンバリングとして金沢八景駅には14が振られている。現在でこそ京急の駅からすぐ横に駅舎があるが、その前までは0.2km先まで歩いて乗り換える必要があった。1989年に開業後、2019年まで仮駅舎で運用していたという最早それは仮と言えるのか?という経緯がある。

シーサイドラインの車両は全て自動運転。車掌さんも運転手さんもいない。


発車してすぐに「平潟湾」の上を走る。ボートや船が水の上で浮かんでいる。それを見るだけでも楽しくなってしまうのが海の不思議。

野島公園駅近くになると一気に住宅街が全面に広がった。そして、大半の乗客がここで降りていった。しかし、利用客の多さとは裏腹に野島公園駅は無人駅である。

野島公園駅を出ると海岸通りを進む。ここから更に海の雰囲気が強まっていく。
八景島駅
そして八景島駅に到着。平日の夕方、こんな時間に降りる人は殆どいない。ホームは簡単にすっからかんになった。

よく駅の真横が海という駅がSNS映えとして話題になったりする。この八景島駅もホームドアの向こうに海辺が見えたりするし、


自販機の裏にも海。

ただ駅としてはあまり話題にならない。人工感が強いと流石に映えるも何もないのだろうか。

駅の改札から真っ直ぐに伸びる歩道の先に海。あまり無い構造にたまらず「おぉ」となる。

金沢八景駅から八景島駅まで大人片道で270円。うん、高い。

八景島駅を出てすぐに列車がやってきた。でも、誰も海を見ていない。

海を見ようか
八景島駅を出てすぐのところで海を眺められそうだ。

空には鳶だか鷹だか鷲だかよくわかんない鳥が飛んでいた。

水辺で遊べるようになのか、手すりが整備されていた。しかし、訪れた日は10度。流石に水に触れることは出来なかった。

海上の斜め上。陽が浮かび、静かに海面に光の一線を描く。

反対側に移動すると柴航路橋が見える。八景島と対岸を繋ぐ貴重な橋。なんか最近、橋ばっかり撮ってるな。

シーパラダイスの懐に入る
八景島駅の海を眺めては進む。を繰り返していると、シーパラダイスの入口が見えてきた。

なんだか淡い夢の入口のようにWELCOMEの文字。橋の近くにはチケットを確認するようなスタッフさんはいない。
近くには営業時間についての案内があった。朝の9時から20時30分まで。中のアトラクションの殆どが17時までの営業。

八景島と繋がる橋は「金沢八景大橋」という名前。ここからの景色もまた良し。

夕日に照らされたアトラクションは夢現の中のよう
金座八景大橋を渡りきると最初っから大きなアトラクションが出迎えてくれる。THE遊園地なアトラクション「メリーゴーランド」だ。

白い壁に空を飛ぶかのように跳ねる馬たち。橙色の装飾も相まって、現実感が薄れる。
こういったアトラクションに「ワンデーパス買ってないけど、1個だけ乗りたい!」という気持ちになったなら、レジャー施設や博物館・美術館のデジタルチケットを取り扱う「アソビュー」で1回券の購入が可能だ。

スイングする「バイキング」からこの世の終わりかよってぐらいに男性の悲鳴がこだまする。それがまた、現実感を薄める。

場所を移って、ジェットコースターのコースを見つける

「サーフコースター リヴァイアサン」は島から海へせり出るような形となっていて、コースの一部は完全に海の上に浮かんでいた。
当日は点検のため休業中。作業員さんが荷物を持ってコースの上を歩いていた。

なんか、わからないけどクレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険を思い出す。

海の向こうに浮かぶ夕陽っていうのに、また視線を奪われる。これで2週連続で夕陽を撮っていることになる。

夕陽の浮かぶ方角には日産自動車の工場が並んでいる。ただ、黒く塗りつぶされてよく見えない。

夕陽を撮っているとアトラクションの終了時間である17時を超えていた。メリーゴーランドに照明が灯っていたが、ゆっくりと眠るかのように回転する速度が落ちていく。

閉園を迎えた八景島シーパラダイス。17時になった瞬間、なんだか夢の中にいるかのようだった。