上坂すみれのキャラソンライブVol.1「FLASHBACK HEROINES」に行って、声優の凄さを思い知る

上坂すみれのキャラソンライブVol.1「FLASHBACK HEROINES」に行って、声優の凄さを思い知る

2025年6月30日

灼熱。気温35度。チケットを片手に持ち、会場内へ入るのを待っている。

知らない曲でも楽しいのだろうか?と思いながら、自分の整理番号が呼ばれる。ライブ独特の浮ついた空気が広がる埼玉県・東所沢にある「ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールA」の前。

今日は6月29日。もうすぐで夏がやってくるこんな日に、僕は上坂すみれのキャラソンライブVol.1「FLASHBACK HEROINES」に行って度肝を抜かれたわけだ。

気づけばね、4回目ですよ

ここからずっと自分語り的なのが続きますので、ライブ当日の様子をご覧になりたい方は一気にスクロールしていただきますようお願い申し上げます・・・


上坂すみれが自分のSpotifyにおすすめとして表示されたというもの、そこから沼にぶち込まれたかのように彼女の楽曲にハマっていった。また、出演するアニメにも興味を持ち、止め処無い状態となってしまった。

上坂すみれという沼を飛び出すこともせず、そのままブクブクと潜り込んでいき、とうとうファンクラブへ入ってしまった。そのファンクラブも気づけば更新時期。ハマってから早くも1年近くが経過してしまった。時間の経過というものは怖いものだ・・・

1年間の間にどれだけのライブ・イベントに参加したのだろう。少しばかり振り返る。

まず1発目は2024年10月に行われたベストアルバムツアー「すみぺの大理論」の東京公演だ。

上坂すみれの「すみぺの大理論」へ行って、更に沼へ潜る
[更新]11/11 一部内容を追記しました[修正]12/16 Xの表示を一部変更、内容を変更しました。 初めてのことには不安感が付き纏う。上手くやれるだろうか。…
tetsu-dakawa.com

この時は妙な不安感に苛まれていたのを覚えている。ペンライトを持って挑むライブなんて初めてだったし、どんな雰囲気でどんな熱量で執り行われるのか全く検討つかない状態だったのだ。

しかし、そんな気持ちも簡単に吹っ飛んでしまった。始まってしまえばなんのその。ライブは楽しいっすねぇ!という気持ちいっぱいのままに東京メトロ千代田線の電車に乗り込んだのを今でも覚えている。

そこからというもの、リミッターが外れたかのようにイベントがあれば行くわ行くわ。

2回目のイベントは広島で行われた「ファンミーティング」だ。

上坂すみれのファンミーティングに行って、現実か空想かわからなくなる
上坂すみれさん関連の記事はこちらからどうぞ! https://tetsu-dakawa.com/2024/10/18/sumipe-grandtheory/ 寒…
tetsu-dakawa.com

ファンミーティングでは2024年では腐りかけていた運を最後の最後で輝かせて、VIP席を獲得しツーショットも出来た。今でもたまに写真を見返すが、自分の顔を切り抜いてしまおうかとも思うほどに写真写りが悪い。まぁこれも思い出として残している。

続いて3回目は年が開けた2025年2月に行われた「ファンクラブイベント」だ。

ファンクラブイベント当時は会場の写真しか残ってないんです

この当時のことは記事にしていないが、チケットの申込みは開始してすぐにやったし、当日は物販開始前には並んだしと熱量が高いままだった。あと、ちゃんと「すみぺの大理論」のBlu-rayも買った。初回限定版でね!

自分でもこんなにハマるかね?と思わず苦笑いをしてしまいそうになるほどにイベントに立て続けに参加している。もちろん古参勢の人には到底敵わない。

そして今回は4回目。ファンクラブイベントの終盤に「キャラソンライブの開催」がアナウンスされた。

やった!またライブだ!

と瞬間的に、心のなかで火がボワッと着火した。やったやった!と20代後半男性が心の中ではしゃいだわけだ。なのだが。しばらくして気が徐々にしぼんでいった。

それは一体なぜなのか。理由は以下の通りだ。

全く曲を知らない状態で行くライブって楽しいのか・・・?

というところにあった。

キャラソンを知らなくても良いのだろうか?という不安感

「上坂すみれ」というアーティストとしての楽曲はSpotifyやYouTube、更にはAmazonプライム等で配信されている過去のライブ映像を見てきて、一通り聞いたとは思っている。

ただ、その更に一歩進んだ「キャラソン」というものには全く触れていない。というか、触れられていないのだ。

何本アニメに出ているのだろうと思い、アニメ配信サイトの「dアニメストア」を見てみる。2025年6月現在で、

150という数字は努力の結晶でもある

150本。出すぎだ。もちろん「dアニメストア」で配信されていないものもあるので、これ以上に存在する。アニメに出演しているだけ楽曲は存在するだろうし、他の声優さんとのカップリング曲なるものもあるだろう。

難関大学受験の問題範囲ぐらいライブ候補曲というのがあるように思えた。うーん、行ったところで楽しめなさそうな気がするなぁ・・・

そんなことをファンクラブイベントの帰り、東京メトロ日比谷線の東武動物公園行の車内で思っていた。しかし、私は単純な人間だった。ライブに行きたいという気持ちが徐々に膨れてくる。

知らなかったら知らなかったで、別にその時に知ったらいいのでは?

まぁ、楽曲知らなくてもライブが楽しければそれでいいや!

日比谷線の気難しい顔をする人ばかりの車内でそんなことを思ったのだ。ということで、ライブに行きたい欲が自分を押した。

東所沢へ

今回のライブは埼玉県所沢市にある「ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールA」での開催。

KADOKAWAによる日本最大級のポップカルチャー発信拠点。あらゆる文化をひとつにしたクールジャパンの拠点として世界中のお客様をお迎えします。
tokorozawa-sakuratown.com

昼公演と夜公演があって、今回は夜公演の参加。時刻は14時30分頃に最寄り駅であるJR武蔵野線・東所沢駅に到着。

西武線と東武線の中間にある小さな駅

この日、東所沢駅では35度を超えていたそうで、とんでもない灼熱空間に到着してしまった。

歩いて10分程度で「ところざわサクラタウン」へ到着。正直、この区間だけでもタクシーを使ってしまおうか・・・と思うほどに馬鹿暑かった。

ところざわサクラタウンは出版社でお馴染みのKADOKAWAが運営する複合施設で、国内最大級の日本ポップカルチャー発信地となっている。

また所沢市との共同プロジェクトも行われていることから、ところざわサクラタウンへの道中にあるマンホールにKADOKAWA関連のアニメ・マンガ・ライトノベル作品のキャラクターが描かれていた。ちなみに、前述に配置したGoogleマップではマンホールの無いルートとなっているので注意が必要だ。また、当日はマンホールを1個1個撮影する気力は残念ながら自分には存在しなかった。

隣接する東所沢公園を突き進んで見えてきた特徴溢れる建物。

右下に写っているのは水遊びをしている家族連れ。自分も入ろうかとおもっただよ

ここは「角川武蔵野ミュージアム」だ。図書館、美術館、資料館と様々な顔を見せる文化施設だ。

アート・博物・本の複合文化ミュージアム 角川武蔵野ミュージアム
kadcul.com

その隣に今回の会場がある。

物販と時間潰しで思わぬものを見つける

さて、今回のライブではグッズの販売があったわけで、個人的にはアクスタがほしいなぁと思ったりしていた。

しかし、到着が丁度昼公演が行われている最中。目的のアクスタは3種類が展開されていたが、

何気なくバックも完売してんすよ。凄いっすよね

全て売り切れてしまった。いやいや残念・・・とは思ったものの、調べてみると物販開始前の行列をこんな灼熱の中、太陽に晒される中で1時間以上も待った猛者もいたようだ。流石にそんなことは出来なかったなという思いもあったので、まぁ致し方ないことだなと踏ん切りをつけた。

今回はペンライトと「ぬいぐるみキーホルダー」と「トレカ」×3を購入した。

ちなみに今回購入したペンライトを持って会場付近を歩いていると警察官の方から鋭い目線で見つめられた。汗が止まらなかった。暑さのせいか。どちらかといえば、冷や汗だ。

ただ、私も警察官という立場なら同じことをするだろう。片手にペンライト、汗だくの男。THE不審者のそれである。

ちなみに、事後通販があるそうで。うまいなぁ!一回消えた物欲が復活しそうだぁ!

さて、夜公演まで時間を潰すわけだが、前述の「角川武蔵野ミュージアム」を訪れた。ここは1400円で館内の殆どを見て回ることができる。

そんな中にあるのが「マンガラノベ図書館」だ。約3万冊以上ものライトノベル・マンガを収蔵していて、KADOKAWAは勿論のこと他社のライトノベルをほぼ網羅しているという図書館がある。

これ全部ライトノベル。自分が高校生だったらアホほど読み耽っていただろう

そこで何気なく時間を潰していると、

入口近くにあるので、周囲の人に迷惑にならないようにしよう!

サインがあった。みんなが昼公演を楽しんでいる中で思わぬ発見をした。本を読まずサインを見るという図書館の目的と全く違うことをしているな・・・と思いながら時間を貪る。

会場内へ

昨年の「すみぺの大理論」では座席指定という仕組みだったが、今回のライブはスタンディングライブ。

ここがホールA。ちなみにホールBは3階。

また今回のチケットはVIPと一般と分かれていた。更に各チケットに整理番号が書いてあり、番号順に会場内へ入るという仕組みだった。自分はというとVIPエリアで整理番号は200番台だった。

あまり良い番号じゃないかなぁ、と思っていたがそんなことはなかった。ステージから遠いという感じはしなかったし、等間隔に手すりが設置されていたこともあり、そこまで詰め込み感はなかった。

ところざわサクラタウン内にあるイベントホールのご案内です。
tokorozawa-sakuratown.com

ただ、スタンディングライブの辛いところは立ちっぱなしというところ。昼公演を経て連続で夜公演は身体に堪えるものがあるのだろう。周辺の一部では少々疲れがあるような人たちも見えた。まさに歴戦の戦士という感じだ。

開演

ライブは18時にスタート。今回はトークから始まった。

昨年の「すみぺの大理論」を経験したり、ライブ映像を見たりしてきたので、なんかフワッとしたスタートだなぁ、やっぱアニソンが主題だからかなぁと思ったが、始まってみたら熱量は全く持って同量。会場内には外気温と変わらぬ熱さが広がる。

1曲目は「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」の「1番輝く星」が紹介された。

その瞬間に自分でも想像していないほどに「この曲からなんだ!」とテンションが沸騰した。そこからあっという間に進んでいく。

自分の前にいた同志の男性はスター☆トゥインクルプリキュアのライブTシャツを来ていて、それもあって2曲目の「コズミック☆ミステリー☆ガール」では力強いコールを送っていた。

今回のライブでは事前に楽曲が紹介されていたが、流石に見切れていないアニメもあったりした。知らない楽曲ももちろんあった。

ただ、どの楽曲もライブで聞くと楽しい。うん、語彙力皆無だけど。楽しいただ、それで良いんだ。

「檸檬と蜂蜜」が流れると、純粋に「いい曲だなぁ」と新たな発見が出来た。SHOW BY ROCK!!は通ってないんですよねぇ〜と思わずに、良いなぁこれ!と自分の中に新視点を見いだせる・思えるライブであって良かった。

また「中二病でも恋がしたい! 」の楽曲である「INSIDE IDENTITY」が流れると自分も見てました!知ってます!と思えば、テンションは更に吹き上がる。

この時、楽曲が終わると何気なく凸守の声でトークが進んだ。この何気ない時間に自分は驚きを隠せなかった。

ステージの上に「凸守」がいるっ!

さっきまでの声と打って変わり、実家のテレビで見ていた時に映っていた「凸守」のトーンで話している。ここで冷静になる。

各楽曲は演じているキャラクターに沿った声質で歌うことが多いはず。何曲も歌い上げているのに、違和感が無い。しかも昼公演もやっていてだ。そう思えば、おいおい声優ってすげぇ・・・と度肝を抜かれた。

更にライブは進んでいくと、ゲストの前島亜美さんが登壇された。

「あっ、初作詞の期限が2週間だった前島さんだぁ!」とまたテンションが上がる。

2人の歌う楽曲を通して、ただの共演ではなく、これまで積み上げてきた歴史や努力というのを垣間見えることが出来た。

キャラソンは単純な楽曲ではなく、声優としてオーディションや苦労を重ね、やっと手に入れたキャラクターの一部でもある。歌われる曲に耳を通すと、各々が抱く声優としての思いが詰め込まれているような気がしてならなかった。

キャラソンライブで声優の凄さを強く感じ取る。まさか楽しむ以上の発見があるとは・・・いやはや。

と思えば、最近ギネス記録にも認定された「君のことが大大大好きな100人の彼女」の楽曲、

【アニメイトタイムズ】TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(略称100カノ)第24話(第2期最終話)での主人公・愛城恋太郎による、7,453文…
www.animatetimes.com

「今日のエンディングは私が買い取ったから好きにしていいわよね」が自分の思い関係なく歌い上げる。ヤバメ強めの歌詞でありながら、淀み無く歌い上げるその姿。

どこで声優力を使ってんだよ!とツッコミたくなるほど素晴らしい歌唱力だった。

アンコールも進む。上坂さんが敬礼すると自衛隊勤務の方ですか?というぐらいに近くの同志の人がビシッと敬礼ポーズをしていたり。

やはり自分で思い思いに楽しむ人がいて良いもんだなぁと畏敬の念というか畏怖の念というか、そんな思いを抱く。

ライブって良いっすねぇ〜

最後は「ラムのラブソング」で締め。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうもの。会場が明るくなり、気づけば時刻は20時近く。

ブレっブレっじゃねぇか!と電車内で思ったわけです。

ステージ上にあるスクリーンに本人が書いたメッセージが掲げられた。自分にとっても思わぬ出会い・発見となったライブで本当に良かった。

会場を出ると昼間の暑さはいくばくか和らいでいた。

綺麗に輝くところざわサクラタウン。水辺は真っ暗なので、落ちないように要注意。

もうこれで4回目かぁ、と思いつつ東所沢公園を進む。

頭の中には新潟の12月ってどんな感じなんだろうか?と思ったり、

仙台でファンクラブイベントやるなら、実家のある秋田へ帰るついでに行けるな!と思ったり、

沼から上がる気配は、どうやら自分には無さげのようだ。