Good Morning, Sendai Station/始発前の仙台駅を闊歩する

Good Morning, Sendai Station/始発前の仙台駅を闊歩する

夜行バスで東京駅から仙台駅へ到着。日曜日・朝の5時を迎えようとしている。

友人たちとの待ち合わせ時間である朝9時まで4時間。それまでの時間が長過ぎる。ならしょうがねぇ。人気がない仙台駅前をちょいと闊歩してみよう。見える景色は普段と異なるだろうから。

透き通る空と仙台駅と、

夜行バスで仙台駅へ到着。曜日は日曜日に切り替わっていて、時刻は朝5時。厳密には朝4時55分だ。

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まぁ、きれいな青空が広がるこの空間には5分の差なんてどうでもいい。

綺麗な青空、下には酔っ払い多数

仙台駅前はなんだかシーンとしていた。前日は土曜日で夜中まで飲み歩いていた大人たちがチラホラと見受けられたが、

まるでゾンビみたいな人が一杯いたんだ・・・

どこか皆、体力を酒と共にトイレへ流してしまったかのようでちょいと元気がない。このサイトを始めたての頃に投稿した記事では元気一杯な大人たちで仙台駅前は充満していたというのに、

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やっぱりド早朝というのはどこか人々を落ち着かせる力があるようだ。

仙台駅前のデッキからいつも車で一杯になる西口前の道路を眺める。通るのはタクシーぐらい。

仙台駅前の道路って広かったんだねぇ

駅前通りは片側4車線もある大通り。ただ、ご覧の通りガランドウ。まぁでも折角の日曜日の朝。人間にも道路にも休暇は必要だ。

仙台駅の時計は5時を超えていた。

5時になったと同時ぐらいに太陽が雲の隙間から顔を覗き始めたようで、仙台駅前のビル群を静かに照らし出す。

仙台駅前のホテルメトロポリタン仙台も陽の光を浴び始めていた。

西口ロータリーのタクシープールに1台の車が滑り込んできた。いよいよ、仙台駅が動き出そうとしている。

仙台駅は眠りから起きようとしていて

仙台駅の中へ。仙台駅の中央口改札前では催し物がやっていることが多く、また天井からは数多な広告類がぶら下げられているのも特徴的だ。ただ、ここもまた束の間の休息状態。

ここの広告は結構な頻度で切り替わるんですって

JR仙台駅の券売機は準備万端。男性は指定席券売機を操作中。早速、東北新幹線に乗り込もうとしているのだろうか?

中央口改札に目をやる。発車案内には多くの行先が表示されていて、一番早く出発するのはJR仙石線のあおば通行で5時10分発。ただこの列車は仙台駅の隣駅。歩いたほうが速い。

改札に入っていく人は少数。

次いで発車する電車は5時18分発の石巻行。昨年訪れた際に見た最終電車間際とは異なって落ち着きがあった。

仙台駅の中央口改札の上に行くと新幹線改札口がある。ちょっと行ってみよう。

新幹線改札口近くにある「みどりの窓口」はまだ営業開始前。それでも5時30分からの開始。みんな、そんな早くからよく仕事ができるなぁと思いつつ、写真を撮る。

新幹線改札口の改札はまだ入場できない状態。女性がなんだか淋しく改札を眺めていた。

改札に近づいてみると、発車案内には東京方面と盛岡・新青森方面の時刻がズラリ。

6時台の「はやぶさ」に乗って東京へ行けば1時間30分程度で到着する。夜行バスでは5時間掛かったというのに。技術というのは凄いねぇ。

向こう側の改札も同様な状態。1時間もすれば、ここもまた人で溢れ返る。

仙台駅には西口と東口を繋ぐ自由通路がある。自分が始めて仙台駅へ訪れた時の自由通路は狭く、ごちゃごちゃしていたのを覚えている。

ハンズが上空から見守ってら

でもこんなに天井が高く、

窓から陽の光が差し込むような、爽やかさ満載の空間になるとは。時間の経過は侮れない。

仙台駅前にいた「人」

始発電車が動き出し、徐々に仙台駅は「動き始めた」わけだが、どうも日曜日に遊びすぎて体力を使い切ってしまった「人」がいた。

空を見上げると駅ビルの「S-PAL」の文字にさえ爽快感を感じるほどの青さの下に、

Adobe LightroomのAI削除機能を使って顔を変えています。

案内板の真下で眠る人あり。まるで現代アートのようだった。この人以外にも、似たような「人」は一杯いた。まぁ東京であろうが大阪であろうが、場所が変わっても土曜の夜というのは副産物を生み出すようだ。

地下鉄の仙台駅へ

バスはまだやってこない。ロータリーも束の間の休息。

そんなロータリーの真下に位置する地下鉄は、まもなく始発列車が出発する。

地下鉄の始発は東西線だと八木山動物公園駅方面は5時49分、荒井駅方面は5時47分。南北線となれば富沢駅方面が5時50分、泉中央駅方面は5時47分となっている。

よし行ってみようか!と思ったものの、地下鉄へ向かうエレベーター・エスカレーターはまだ稼働していなかった。

真っすぐ伸びる道路に車が数台だけ。

広瀬通に目を向けてみる。リッチモンドホテルやロフトがあったりと活気のあるエリアにドンと鎮座する大きな建物。

建物丈夫にあるピンク色の箱。これは旧さくら野百貨店・仙台店の跡。閉店した後はそのままにされている。大きい建物であるが故に空虚感も凄まじい。

ビルに掛けられている看板。ヤマダ電機だ。

7月6日当時は営業中だったが、1週間後の7月13日に閉店。

仙台駅前のお店がまた1つ閉店してしまった。ちなみに私は高校生の時にこのヤマダ電機でPlayStation Vitaを購入したことがある。

そんなヤマダ電機が入居するビルから地下鉄の駅へアクセス可能なエレベーターが稼働していた。エレベーターはどこか古臭く、心許なかった。なんだかホラー映画に出てきそうな雰囲気。

エレベーターは地下通路へ。南北線・東西線の看板が目に入り、

自由通路に目を向ける。誰もいない。

警備員さんがびっくりした顔を見せながらこちらを凝視していた

途中で「青葉あさひ」さんが出てきて、ちょっと和らぐ。

(こんな可愛い駅員さん、あまりいらっしゃらないですよね【小声】)

誰もいない空間というのはまぁ、さみしい。それは大阪でも経験済みだ。

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地下鉄に乗るべさ

時刻は5時30分。始発列車まで20分少々。

改札はすでに開けられていて、改札窓口には駅員さんもいた。

券売機も準備万端。

時刻表を見てみると、

すげぇ本数走ってんなぁと純粋に思う。時刻表だけを見ると東北地方にいるとは思えない。

誰もいない地下鉄駅構内を撮りまくっている。貴重なんだか、貴重じゃないんだか。よくわからない。

ホームに到着。

今回は折角なので八木山動物公園駅へ向かうことに。

幼少期の思い出がぶり返した。秋田で暮らしていた時に毎週のように見ていた戦隊ヒーロー。その番組内のCMで「ヤンヤンヤヤー 八木山の〜」と流れていたことを思い出した。

そう八木山動物公園駅近くにある遊園地・ベニーランドのCMだ。

何度も聞いて、いつまで経っても頭から離れなかったベニーランドのCM。でも結局、一度も行くことはなかった。せめて八木山というのが一体どんな地域なのか。見てみたいところだ。

荒井駅方面の電車が到着。車内の人はまばらだった。

そして数分後に八木山動物公園駅方面の電車が到着。

車内にはこれからハイキングに行くのだろうか?男の子2人連れた家族連れが乗っていて、その斜向かいには酔っ払っているのだろうか、ボケェと座っている男性。そして、静かにスマートフォンを触る女性がいた。

八木山動物公園駅から仙台市街を見ようや

電車が発車、何があるわけでもなく八木山動物公園駅に到着。

改札前。静かだ。今から動物園へ行こう!という家族連れなんていない、自分以外に改札を抜けたのは女性1人だけだった。

八木山動物公園駅にはその名の通り、八木山動物公園の最寄り駅。駅とロータリー、そしてバスターミナル更には500台以上も駐車のできる大型駐車場が一体となっている。

改札を出てエレベーターで移動すれば、西口にほぼ直結という構造。

そんな八木山動物公園の西口近くには「八木山てっぺんひろば」があるそうだ。少し行ってみる。

てっぺんひろばに行ってみるとこんな表記が。

日本一標高の高い地下鉄駅。レール標高=線路が地面からどのくらいの高さにあるかを示す数値で136.4mという高さとなっていて、この駅が日本国内の地下鉄駅で一番高いという。

ちなみに、2番目は神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅で標高103M、地上駅を含めると同じく神戸市営地下鉄北神線の谷上駅が244mとなっている。

そんな地下鉄の駅なのに山の頂上付近から仙台市街を見下ろせる。

朝靄が薄く掛かっていて、遠くに見える仙台駅はどこか夢現な感じ。仙台市自体は十分都会だと思うが、街と山間部がハッキリしているのは新発見だった。

綺麗な景色だ・・・と思いつつ、時刻は6時40分。集合時間の9時まで1時間以上もある。そうか・・・夜行バスを使ったらこうも時間が余りある状態になるとは。

はてさて、どうしたものかね・・・と考えながらこれから周るであろう仙台市街を見つめる。