東京・豊洲。外国人観光客がそぞろ歩きしている中、自分は心許ない折りたたみ傘を持ってその間を歩いていく。
2月12日。週の中休み、世間は束の間休息。そして自分は最後の夢物語を終えようとする。
上坂すみれのファンクラブイベント・上坂すみれのファンクラブイベントの昼・夜公演へ行ってきた。
雨降りしきる豊洲へ
1月31日から始まった上坂すみれさんのファンクラブイベントは合計で4公演。仙台公演から始まり、2月8日には福岡公演と寒風や悪天候に苛まれながらも順当に参加。
開催が発表されてから数カ月の時間があり、実際に宮城公演が開催されるとものすごいスピードで福岡公演が開催。なんか相対性理論が適用されたんじゃね?的な感じになるほどに気付けばいよいよ最終地点である東京公演の時間が迫ってきている。
今回の東京公演では昼と夜の2公演が行われる。
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— 上坂すみれ_official (@uesaka_official) February 11, 2026
#上坂すみれ FCイベントツアー
🌈東京公演 本日開催🌈
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🎪豊洲PIT
🌞昼公演 開場13:00/開演14:00
🌝夜公演 開場17:00/開演18:00https://t.co/plvNktXj7S… pic.twitter.com/Uso9eYc7g7
今まで同日2公演が行われていても、「まぁ別に自分はどちらかに参加できればいいかぁ〜」なんてお気楽な考えだったが、ここ最近はあまりにも上坂さんのイベントに行きたくて、とうとう全公演に参加できる「通しチケット」に手を出した。
うん、行き過ぎているな。
と冷静沈着に分析する自分がいるが、
行ける時に行かねば!
というマインドが自分の中に広がっている。もうそのマインドになったら逆らえない。
ということで豊洲へ。物販の発売開始時刻である10時30分に向かうことにした。理由としては東京公演の限定商品が確実に欲しかったからだ。
当日は朝から東京では雨が降っていた。しかし、宮城公演の物販の開始待ちや福岡公演が開催された当日に発生した低気圧と比べれば「なんか温かいな・・・」と思う気温だった。いや冷静になれば、体が麻痺しているだけに過ぎないのだろうけども・・・
東京駅から満員となった都営バスに乗り込んで、今回の開催場所「豊洲PIT」へ。
雨が少し強くなってきたかな、というところで見えてきた豊洲PIT。そこにはずらりと人が並んでいた。

仙台公演でもそうだったが、「悪天候なのに良く来るなぁ・・・」と畏怖の念を抱く。いやその内の1人であることは変わりないのだけども。
物販は開始直後は決済端末の通信異常が発生したり、自分が使っているJCBカードがなぜか弾かれまくって、VISAだったら通るという摩訶不思議なトラブルがあったりする中、今回のグッズを確保。
今回のグッズの中で一番欲しいグッズだったので確保が出来てとても良かった。

手に入れた代償に手の悴みがとんでもねぇことになった。温かいぃ〜と舐め腐っていたらとんでもねぇことになった。気を緩めてはいけない。
また通しチケットを購入した人には「フルグラフィックTシャツ」が特典でプレゼントされる。今回は東京公演で引き換えようと思っていたので、実際に引き換えてみることに。

上坂さんの顔がババン!とど真ん中に。街中でアニメキャラクターがビシィッと描かれたTシャツを着た男性を見かけたことがあるが、これか!これがフルグラフィックTシャツか!となぜか感動した。ただ、普段着として着るかどうかは・・・別の機会に。
昼公演へ
豊洲PITの収容人数はスタンディングだと最大で3103人、座席が設置された際は1328人となる。
宮城公演や福岡公演は比較的こじんまりとした空間だったので、それらと比べるとなんだか巨大空間に感じられて、東京公演の規模の大きさをここで実感した。

座席に座るとここでもまた赤い法被集団に囲まれた。いや、いい加減こういう空間に来た時点で赤に染まりきれない自分の方が異端であると気づくべきだとは思っている。
ギャルゲーがテーマである今回のファンクラブイベント。ゲーム画面が当然のようにステージ上部のスクリーンに映し出される。そしてそれを当然のように見る同志。同じ向きを向いて、同じ思いでいるとどこか安心する。
上坂さんが登壇し、まず一曲目に「EASY LOVE」が掛かった。
うわあああああああああぁああああ!宮城・福岡公演では登場しなかったEASY LOVEだぁああああ!
と叫びたい思いをなんとかペンライトの振る強さでまた表現する。多分、スナップが滅茶苦茶に効いていたと思われる。
その後、長瀞さんのキャラソンが入って、アルバム楽曲が続く中で「Car♡Wash♡Girl」が鳴り響いた。
曲は何度も聞いたことがあったし、ライブ映像でも見たことはあった。いい曲だと思っていても、自分の中にはそこまで刺さるような曲ではなかった。
しかし、今回の公演では違った。上坂さんの柔らかさのある声と今回の衣装、更には振り付けを見ていると
かわいすぎるっ!
と強く、頑として、猛烈に、著しく思ってしまった。
なんだありゃ!反則だろっ!審判!VAR!チャレンジ!リクエスト!
ともう何らかの衝動に駆られそうになった。いや、ありゃだめだ。あのせいで、Car♡Wash♡Girlが流れている時間はただペンライトを振って、ステージを凝視し、口半開きの廃人になっていたもの。
トークパートではまぁ色々と豊洲に関する有益な情報が飛び交ったわけだが、そんな中でコボコラが出てくるとは思わなかった。
コボコラとは何か?簡単に言えば、植田まさし先生の「コボちゃん」を使った大変有意義な二次創作なのだが、これらの中には正直シュールもシュール、前衛的というにはあまりにも直接攻撃的な内容をぶちかましてくる作品もあったりする。
それがまぁ一応は声優さんのイベントなのに飛び出してきた。宮城公演では正直掲載するのは憚れるというかやめときましょう的なコンテンツも見ていることも明かしていたので、やっぱり只者じゃねぇ感が凄まじい。
夜公演へ
人生で初めてとなる同日2公演目へ。場所は昼公演と異なって、後ろ側の席になってしまった。ただ、深い森の隙間から見える人里を発見するかの如く、ステージ上で輝く上坂さんを見ることが出来た。
最初は「罪と罰-Sweet Inferno-」でスタート。その後も「真・革命伝説」「我旗の元へと集いたまえ」と続く。
自分はまだまだライブ・イベントへの参加回数が少ないため、アルバムで聞いたことがある曲を実際に本人が歌っているのを見られるのはとても貴重な機会だ。
特に「我旗の元へと集いたまえ」では多くの人に囲まれた中で見たこともあり、ペンライトの動きが左に右にとピシッと揺れる動きをしているのがとても印象的だった。
次に「リベリオン」が響く。
福岡公演と東京・昼公演では撮影可能パートの楽曲だった。撮影可能ならじっくりと撮りてぇ!と思ってしまったので曲は半分しか聞き取れていなかったな・・・と反省していたところなので、ここでじっくりと聞いてみた。
リベリオンを聞いていると、力強い歌だなぁ・・・これを聞き逃していたなんて、罪深いことをしたぁ・・・と思うと同時にこんなに激しい曲でよく撮影できたな・・・と思うばかり。隣にいた女性は「ここで決めるよぉ!」とテニスの応援みたいに強く叫んでいたのも印象深い。
「革命的ブロードウェイ主義者同盟」では撮影可能パートだったが、何枚か撮った後に「あこりゃ無理だ」と思うほどに遠く、もう聞きに回るか!と判断した。
曲を聞いていると「上坂すみれ」が作り出す世界観が詰め込まれているような。そんな気がして、撮影じゃなく「聞く」という判断は間違いじゃなかったと思えた。
トークパートではシャンパンが出てきた。遠目から見ているとシャンパングラスは指先程度にしか見えない。そしてそれを当然のように飲んでいた。しかも数杯。
シャンパングラスって容量はどれぐらいなのだろうか・・・?と気になって後ほど調べてみるとGoogleエキセントリック大先生は、『一般的なフルート型で約150ml〜250mlのものが主流』と言うのだ。
更にシャンパンの度数はフランスの法律によってアルコール度数が「11%以上」と定められているそうで、12~12.5%前後とされているそうだ。この数値は日本酒・ワインと比べれば低いものではあるが、炭酸が含まれていて、体内でアルコールが吸収されやすくなり短時間で酔いやすいらしい。
それでもシャンパンを飲みながら松屋の「うまトマ」を食す女性声優・・・
なんかもう怖いね!
撮影可能パート
今回のファンクラブイベントでは撮影可能パートが用意されていた。宮城・福岡公演ではステージに近いこともあり、その特権を思う存分に使わせてもらったが、東京の2公演では撮影という点ではあまり良い席とは言えなかった。
ただ、撮れるだけ撮るか!と思ってやってみるが流石のiPhone 17 Proでも無理なものは無理。
というわけでお見せできるのは昼・夜公演を合わせて4枚だけである。
東京公演楽しかったです!
— カワバタテツヒロ (@tetsudakawayuhe) February 11, 2026
写真は遠いところだったけどよく撮れたと思います! #君ごか pic.twitter.com/wRF5lM3rDm
まぁ撮影だけのイベントじゃないから良いとしよう!
・・・・・
でももっと上手く撮れたよなぁ!という思いは拭えない。いつかリベンジを・・・なんて贅沢な悩みを抱えてしまうのは人間の良くないところである。
現実がコツコツと音を立てて近づく
宮城・福岡・東京での2公演、合計で4公演を2週間あまりの期間で走破した。
夢から醒めたくはない。が、「解散!」という言葉はやはりどこか目を覚まさせるものがあり、一気に体の重みを感じさせ、頭が醒めたような感覚になった。
様々なトラブルがあった中で、疲れを見せず、同志に全力で向き合い全ての公演をやり遂げた上坂すみれさんの体力には驚くばかりである。
そういう所を見たいからライブやイベントに通い続けるんだろうなぁ・・・と帰りの電車で思ったりする。
2024年に初めて行ったベストアルバムツアー「すみぺの大理論」から早くも1年半近くが経過して遠征も当然のようにするまでに至った。今回の4公演は音楽・ファンとの交流・撮影と全てに於いて贅沢な時間だったと振り返れば振り返るだけ強く思える。
電車の中から見える東京の夜景。ついさっきまで見ていた楽しい時間はもう夜の夜景に吸い込まれて帰ってこない。コツコツと「労働」という現実の音が自分の耳に近づいていくるような感じがした。

