チェンソーマン ザ・ステージ レゼ篇の舞台を観に行って、舞台の奥ゆかしさを感じる

チェンソーマン ザ・ステージ レゼ篇の舞台を観に行って、舞台の奥ゆかしさを感じる

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舞台というのはステージの上だけで物語が展開されるから一面的と思ってしまいがちだが、それは演出・演じ方・デザインが織りなす一捻りによって多面的になるものだ。

前回の舞台は2023年ですってよ

チェンソーマン。チェンソーの悪魔の力を手に入れた「デンジ」がデビルハンターとして活躍するアクション漫画だ。

個人的にチェンソーマンはAmazonのKindleで何気なく電子書籍を購入してから読み始め、アニメもここ数年では唯一とも言えるリアタイを可能な限りにして視聴するほどに「ハマって」いた作品でもある。

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アニメは2022年からテレビ東京系列で放送され、エンディングが毎度毎度多様なアーティストを起用し話題にもなった。

更に2025年にはアニメの続編として「レゼ篇」が上映され、これまた大ヒット。ということになった。

さて、そんなチェンソーマンだがアニメ化された翌年に舞台化している。2023年9月からという日程で、自分も観に行った。

理由としてはハマっていたチェンソーマンであること以上に「デンジの上司」である「マキマ」を平野綾さんが演じるから。というところにあった。

優しさを感じさせ、人からは懐かれていくあの感じ。でも、時には冷徹で人の死を選択することなど容易いあの感じ。

あの雰囲気を纏った女性を憧れの人である平野綾さんが演じるというのだから、発表された当時は「あぁっ!観に行かなきゃっぁあ!」と滞納していた水道料金の存在を思い出したかの如く、情報に触れた時は観劇に向かわねば!と強く思ったものだ。

では、ここから2023年に上演された舞台の感想を・・・えっ?速く2026年の舞台の感想をやれって?

まぁ良いじゃないの・・・

舞台はすごかったです(語彙力なし)

2023年9月下旬。平日休みを手に入れた自分は東京・品川から沿岸部にある天王洲アイル駅にいた。

お台場へ向うりんかい線や羽田空港へ向う東京モノレールの中間に位置する駅であり、降り立つ理由なんて一生無いだろうな。と長年思っていたが、まさか「舞台 チェンソーマン」が理由になるとは思ってもみなかった。

舞台が上演される劇場は「銀河劇場」だ。収容人数は700座席以上もあり、アニメやマンガを原作とする「2.5次元舞台」の聖地でもあるそうだ。

13時からの上演で、劇場内に足を踏み入れれば女性が8割、男性が2割といった感じ。いや肌感覚だと1割にも満たされていないのでは?と思う程に女性のお客さんが一杯だった。

そんな中で自分はパンフレットやら色々と買ったのを覚えている。またマキマを演じる平野綾さんのポスターを見つけて「撮らねば!」と思ったのも覚えている。

美しさと奥底に感じる怖さがあっていいよね・・・

そして強く思っていたことが1つ。それは「チェンソーマンを舞台にするのってかなりのハードルがあるよなぁ・・・」というところ。

不安

マンガにせよアニメにせよ。チェンソーマンの作品内では空を飛んだり、武器を振って敵を斬ったり、血がドバァっと出たり。

それらは全て文字・画・映像として成り立つ演出でもある。それを舞台でやるのってどうなんだい?ステージ上でそれが出来るのか?という思いがあった。

また2.5次元舞台というのも初めての嗜み。それも相まって不安感は否めなかった。

上演されるとその思いは少しずつ解けていく。ステージといっても一面的ではなく、舞台の良さと映像の良さがそれぞれ補完し合うような演出が用意されていた。

血が吹き出す演出はスクリーンに大きく映し出す。人の動きを出すならワイヤーも使うし、立体的構造も引っ張り出す。マンガやアニメで見慣れたデザインも舞台に組み立てる。

はぁ・・・・そういう手があったか!と膝を打つかのように感心したし納得がいった。

上演時間は3時間近くに及んだが、全然飽きが来なかった。

ということで2026年。

ということで2026年に時計の針を戻そう。というか3年前なんですねぇ・・・いやいや時間が進むというのは恐ろしく感じるものですなぁ。

そんな時間の進みに恐怖を覚えつつ、今回もまた銀河劇場である。外はものすごく蒸し暑く、冷房のある銀河劇場前に到着した時は舞台を見れる楽しみよりも冷房があることに対する感謝が勝っていた。

ここで写真を撮らないといけないほど中には人が一杯である。

今回のストーリーは映画にもなった「レゼ篇」。物語の中心人物であるレゼを演じるのは相馬結衣さん。セーラームーンなど多くの舞台で活躍されていて、ビジュアルを観た時に「よくもまぁここまで寄せられるわねぇ・・・」と孫思いの老婆かよってぐらいに感動した。前回の舞台に出演された平野綾さんはマキマ役として続投する。

www.oricon.co.jp

当日は平日13時30分からの上演。平日休みということもあり、夜よりも昼間の方が・・・言い方が悪いかもしれないが夜よりも人の集まりはそこまで無いはず。なら落ち着いて観られるだろうと思っていたのだ。

しかしその考えはひっくり返された。開場して15分後ぐらいに劇場内へ入ると物販の列がものすっごいほどに伸びていた。

アレマっ!

と正直に思った。平日にここまで人がいるのか・・・!あなた達お仕事はっ!とインタビューしたい気持ちが芽生えるほどだった。

パンフレットさらには平野綾さんが写るマキマのブロマイドも買い込んで座席へ。座席には「レゼ」の格好をした女性が何人かいらっしゃった。自認レゼじゃない、外面レゼがいるっ!と思ったりする。

上演5分前になると殆ど空席が無い状態になっていた。本当にあなた達っ今日は平日よっ!とツッコみたくなるほどに人の入りが良い状態になっていた。

というか、周辺の人も自分に対して「こいつ平日なのに観に来やがって」と思っていたのかもしれない。

やっぱり色々と工夫されている

舞台のアレコレを語るとネタバレになってしまうので、そこはかとなく凄さを伝えられるような文章を連ねていきたいと思う。

まず前作の演出が引き続き用いられていた。2〜3階建てに相当するセットを用いて施設内での会話劇や敵との対決を演出している。

特にデンジとマキマが映画をハシゴする場面。そこではステージ上にあるギミックを用いて映画館→カフェ→映画館→カフェ→映画館・・・をシームレスに演出。

はぁ・・・そういうやり方ねぇ・・・

とギミックに注目が行ってしまっても楽しめる内容になっている。

またレゼとデンジがプールで泳ぐシーン。映画やマンガでは月光が水面を照らし出して・・・プール内で2人が会話するというような感じの演出が用いられていたが、舞台ではどうだろうか。

もちろん舞台には色々と制約がある。まさか本物のプールを舞台に持ち出してそこで泳ぐわけにもいかない。だからといって手を抜けない重要な場面だ。

水面。それを夜に見るとどうなるか。多分、舞台では在り来りな表現かもしれないが、自分は「あっそういう手があるのね!」とこれまた感心したのである。

平面的に捉えれば水面は一線に見える。且つ多面的に見るとその線を水面に捉えるには見方を変えれば良い。そこをビシッと1つのテクニックで見せられた時はある種の感動すら覚えた。いや、まだ始まって30分は経っていないところだし、意図しないところで感動ちゃっている気もしなくはないが、結構驚いた。

デンジが敵と闘う時もセットばかり使うのではなく、敵の特徴を用いた表現が注ぎ込まれている。風の強さをそうやって表現するのか・・・!ともう勉強になります的な感じで受け止めていく。

マンガとアニメと舞台のマキマの違いを考える

なんかギミックばかりに注目している文章が続くが、ストーリーもちゃんと面白いので安心してほしい(?)どの口が言っているんだと思うだろうが。

さて、ここからはキャラクターの面に注目しよう。

チェンソーマンではマキマという女性はかなりのキーパーソンだ。そんなマキマを平野綾さんが演じるので舞台を観に来たのだが、アニメとマンガと舞台のそれぞれのマキマに少し気になるところがある。

漫画『チェンソーマン』の登場人物。 ※閲覧・編集前に注意項目必読。「キミの選択肢は二つ 悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」「キミは私に飼われてる…
dic.pixiv.net

それはマンガやアニメでは冷静さや感情の起伏、機微すら感じさせないような人として描かれているのに対して、舞台では感情があるように観える。というところだ。

マンガやアニメではどこか不思議な人を描くために抑え目になっているのかもしれない。

更には舞台の制約というのもあるかもしれない。あまりにも静かな人だと舞台として面白みが欠けると言われれば、確かにとも思う。

でも、この違いというのは大きい気がする。

アニメやマンガでは何を考えているのか?何をしたがっているのか?を他の登場人物達は探り探りで進めているような所を、舞台のマキマは言葉の節々に感情が込められているように見え、1つ1つの行動に意味があるように感じる。

デンジを映画に誘う場面やレゼ篇として重要な場面でも、感情が乗っているとマキマの発する言葉に重みがあるように見えてくる。まるで自分の役割を理解しているかのように。

まぁ稚拙なものばかり並べて申し訳ないが、とにかく平野綾さんが演じるマキマは良いよ。ということである。

京都でやるそうですぜ

全公演でスペシャルカーテンコールが実施され、写真撮影は不可で動画撮影のみが可能ということだった。自分も折角なので撮らせてもらうか!と思い、色々と撮ってみることにした。

1階席後方で自分はiPhone 17 Proを所有している。30倍もの望遠だって楽勝さ!

と思っていたが、まぁ・・・そんな上手くいくわけでもなし。満足のいける映像では無かったが、まぁ楽しかったから良いことにしよう!結構悔しいが。

東京での公演は気付けば終わり、次は京都での公演になる。

アニメやマンガ・映画との違いを見るのもいいし、気になる俳優さんを観に行くというのも良い。

色々なギミックもあるし、飽きが来ない。時間も1時間40分と舞台としては短めじゃないかしら。というところだ。

ちなみに、レゼ篇の最後というのはマンガでも映画でも心がグッチャグチャになるような展開になるが、舞台も関係無しに心がグッチャグチャになった。


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