映画のような写真を撮りてぇと思っていた所です。「chromagraph camera」

映画のような写真を撮りてぇと思っていた所です。「chromagraph camera」
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いつの時代も「儚い」写真を撮りたいと思うものです。

話題になってますなぁ

iPhoneの最新機種「iPhone Duo」が発売されて、ディスプレイの不調が叫ばれたりとApple的には耳も目も痛くなるような話題が多い中で、

『ナイブズ・アウト』で知られるライアン・ジョンソン監督が、iPhone用のカメラアプリ「Chromagraph Camera」を公開しました。映画と同じ処理で写…
iphone-mania.jp

とあるアプリがここ数日、注目を浴びていたりする。その名も”chromagraph camera”iPhone向けのカメラアプリだ。

内容としては映画の撮影監督が手がけた独自の画像処理によって、iPhoneで映画のような色彩や質感の写真を撮影できるカメラアプリ。ということになっているそうな。

このアプリがまぁとんでもない話題を生み出している。「映画みたいな写真が簡単に取れるっ!」「iPhoneで撮影するのが楽しくなる!」などとポジティブな声が多いかなぁという印象だ。

しかし、iPhoneのみならずAndroidも含めてこの世には大量のカメラアプリが存在するというのに、どうしてこのアプリは注目を集めているのだろうか?

注目点は中身にある

このカメラアプリは「スターウォーズ 最後のジェダイ」や「ナイブスアウトシリーズ」で知られるスティーブ・イェドリンさん、ライアン・ジョンソンさんの映画関係の2人とプログラマーであるエリック・キャメロンさんが開発に関わっている。

映画界では有名な人が開発に関わっているから注目されているのか?いや、それもあるのだろうが、もっと中身の部分が注目されているようだ。

なぜここまでこのカメラアプリが話題を集めているのか?それはiPhone標準カメラの画像処理を使わず、RAWデータから独自の方法で写真を仕上げることにあるという。

iPhoneのカメラ機能にも撮影した画像に対してフィルターを重ね映画風にしたりすることも可能ではある。ただ今回のchromagraph cameraはRAWデータ(捉えた光の情報を未加工のまま記録した「生のデータ」のこと)を元にして明暗や質感などを組み立てることにある。

ja.wikipedia.org

標準カメラ機能ではApple標準による処理が成されるのが、このアプリを介すことでまるで映画ような雰囲気を纏った写真を撮ることができる。というものだ。

他にも注目点がある

このアプリの特徴として撮影時点ではアプリ側の処理・独自の色味などをチェックすることが出来ないようになっている。つまり、画面を見ていてもアプリ側の処理がされておらず、撮影をした後に「どんな感じだったのかな?」とまるでフィルムカメラの如く、写真の出来栄えをチェックすることになる。それが一部の人からは好評らしい。

つまり、現像してからじゃないと先程の画像はどんな感じだったんだい?という疑似体験ができる。

またこのアプリは買い切りとなっていて2026年11月3日現在、日本円で2000円となっている。

Chromatic Applications LLCの「Chromagraph Camera」をApp Storeでダウンロードしてください。スクリーンショット…
apps.apple.com

サブスク全盛期の今、少しでも月額料金を支払わせてユーザーから金をせびり取ることを考えるサービス・企業が跋扈している世の中だ。

そんな時代に逆行するかの如し、2000円を支払うだけで映画関係者が作り出した映画の世界を生み出すカメラアプリを手に入れる事ができる。これが一部の人からは好評だ。Ad*beとかすぐ課金要素にしそうだもんね。

ちなみにアプリの要件としてiOS 17が必要とされている。RAWを利用するアプリなのでProモデル限定というわけではないが、アプリ+カメラを最大限に利用するならばPro以上の端末が望ましいかも。

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気になるねぇ

こんだけ話題になっているカメラアプリ。一応、自分もカメラをもって歩くようなことをしている人間ですから⋯ちょっと使ってみたい。

一体どんな写真が撮れるのか?映画の世界と言ってもどんな感じに出てくるんだい?気になってしまう。

これで碌な写真が撮れなかったら、返金してやるっ!ぐらいの感覚で買ってみた。

ということで今回は、東京の中でもトップレベルに好きな場所・豊洲〜お台場周辺で撮影してみることにした。

豊洲〜豊洲市場

撮影日は11月1日(日曜日)14時頃。ららぽーと豊洲の近くから歩いてお台場方面へ向うことにした。ららぽーと豊洲の近くにある豊洲公園ではマーケットが開催されていた。

店先には手作りネックレス発売中!という如何にもAIで作った看板が掲げられていて、手作り何だかAIなんだかわからん、当に現代だなぁ〜と思ったりしながらchromagraph cameraを起動させた。操作画面はiPhoneのカメラと同じような構図だった。

まず最初の被写体というか風景を探す。豊洲公園から月島方面を見てみると3つの大きなマンションが立ち並んでいる。一度でも豊洲へ行ったことがある人はわかると思うが、夜になれば夜景スポットの1つになる。

こういうマンションに住んでいる人ってどんだけ金持ってんだって思います

そんなマンションが見えるところを実際にchromagraph cameraでパシャリとしてみる。自分が持つのはiPhone 17 Pro、アプリ設定は起動時から1つも触れていない。では実際に見てみよう。

おぉぉ⋯この感じは確かに⋯おぉ⋯

この日は青空が雲の隙間から所々で覗かせ、秋の透き通った空気が広がっていた。空も青々しいところもあったが、アプリを通すとどこか「物寂しさ」が加わっているような感じがする。

マンションに影が掛かっている部分は黒みを強めていて、建物の輪郭もパキッとはっきりしているように見える。このアプリを通じて見てみると温かみが薄れていて、物語のワンショットにも感じてしまう。

歩いていくとHARUMI FLAGで有名な晴海地区のマンション群が見えてきた。マンションが無機質にそびえ立つ感じでパシャっとやってみる。

フランス映画みたいな写真。いや、フランス映画の特徴をよくわかってないんですけどもね。空に青空が無くなった分、フィルム感が強まったように見える。フィルム独特のざらつきというか。そんなのが目に見える。また建物の輪郭もはっきりしている。ガラスの反射も意外にしっかりと捉えている。それでも青さは抑えられていて、建物の一部として綺麗に収まっているような印象。

近くでは高速道路の看板が見えたのでパシャっと。

うわぁ映画みてぇ。急に語彙がなくなったが、撮影した時には本当にそう思った。ストーリーが動き始める事故とか起こりそう。無駄に余白を作ったことで人はもちろんのこと、車も写っていない。なので、どこか時間が止まっているような演出にも見えなくはない。いや、これは自分の感想なんだが。

アプリを通して撮っていて思うのが、純粋にパシャパシャ撮って「おおぉ良いですねぇ」をiPhoneで体感できるのが凄く楽しく思える。

iPhoneで撮影した画像というのは良くも悪くも「iPhoneで撮りました」という感じの色味になりやすい。これを表現する語彙力がないのが凄く悔しいのだが、どれだけ構造を練っても、どれだけ背景をぼかしても色味がiPhoneになる。自分はそれが少し嫌でNikon Zfを購入したという経験がある。

ちょっとこの画角良さげだから、まぁ撮ってみるか。その純粋さを思い出させてくれるアプリなのかも知れない。

アプリを通してしまえば、映画風味が加わることでどんな下手な画角でも、良く言えば「画になるような」感じになる。悪く言えば「演出頼り」になってしまうが、それがまた良い。

ちなみに豊洲市場の上には緑化広場があり、土休日でも23時まで無料で立ち入ることができる。ただ、訪れたタイミングではだーれもおらずという状態。意外と穴場のようだ。

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撮った写真をいじれる。

chromagraph cameraで撮影した後に色彩や暗さなど色々といじることができる。

撮影後に色々な操作ができるので編集ソフトとしても使える

撮影→チェックの時点で自分の想像と違ったとしても自分のイメージに近づけることが可能となっている。露光、冷たさ/温かさ、色合い、カラーグレーディングなどなど色々と操作することができる。試しに空を撮ってみると、

最初こそは黄ばみがあり、どこかフィルム調な印象のある画像に仕上がったのに対して、ここから露光や冷たさを強め、色合いも含めていくと、

ガラッと印象が変わった。なんか90年代初頭のサスペンス映画みたいな感じに。ユージュアル・サスペクツ的な。いや、これは自分の印象なんで違うと思えば違うでよろしい。

アプリ側でRAWデータを入れて、アプリの処理を加えることも可能らしい。ミラーレスカメラで撮った後にアプリへズドンと入れてしまえば、iPhoneでの撮影に拘らずともこの色味を手に入れられる。

ズーム

ズームはiPhoneのカメラ機能と同じように使える。iPhone 17 Proを使っているので20倍まで使う事ができる。

1xの部分を長押しするんだぜ

このズーム操作にはクセが有るかなぁという印象だ。画面内にある0.5xや1xの部分を長押しすると、

iPhone標準と違う操作なので慣れる必要がある

ズーム調整することができる。

ズームを使って撮影したやつが↓

iPhoneの標準カメラ機能で撮影したもので見ると流石にズームした時のノイズが乗っかることがあるが、このアプリだと場合によっては味になるのかもしれない。まぁ時と場合による。

タイミングが少しずれる

使っていて思ったところで1つ。ここだ!というタイミングでシャッターボタンを押すとワンテンポずれているかなぁ⋯という感じがする。

ポチッ→カシャではなくポチッ→ 8分休符→カシャという感じ。わかるかなぁ⋯

レインボーブリッジ付近を飛行機が飛んでいたので、橋脚の真上に来るタイミングでポチッとやってみると8分休符が入り込んでしまい、

ちょっとズレた。

これが気になる人はチラホラいるかもしれない。まぁカメラは想像通りにいかないものと考えれば許容できるが、絶対にシャッターチャンスは逃したくはねぇ!というのであれば標準機能が一番であることは否めない。

まぁ色々と撮りましたから見てってくだせぇ

では実際に色々と撮りましたんで、ここからは大量に写真をあなたにぶつけてやりましょう。

iPhoneで撮る楽しさ

Nikon Zfを使っていて思うのが、重たさも相まってか気軽さが少々薄れてしまっているなぁというところがある。いいカメラだからこそもったいなく思う。

ニコンのフルサイズフォーマットミラーレスカメラ「Zf」の製品ページ。Make it iconicカメラ、レンズ、アクセサリーなどの製品特長、主な仕様、撮影サンプ…
nij.nikon.com

別に片手に持ってぶらぶらしながら気軽に撮ったって良いわけだ。コンテストに出すわけじゃないのに。

ただ、おっ!ここで撮ったら良さそう!と思って、サッと取り出そうにも本体・レンズは重てぇし、首からぶら下げて歩いているとなんか周りから異端的に見られていそうだし⋯些細なことで撮りたい気持ちを抑え込んでしまうようなことが多いなと実感していた。

じゃあiPhoneで撮ろう!と思っても、流石にフルサイズミラーレスにある高画質や現像の楽しさというような魅力を失いたくはない。なので、なかなかiPhoneで撮影する機会を見いだせていなかった。

でもこのアプリなら、何の変哲もない都市の風景が、まるで映画のワンシーンのように捉えてくれる。おぉこんな感じに撮れるのかぁ、じゃあこっちでも。と連鎖する。

しかし人によっては飽きるかもしれない。富士フイルムのカメラに搭載されているフィルムシミュレーションのように色々な色味などを楽しめるわけではないので、ずっとお同じ色味で且つ淡白に感じる人も出てくるだろう。

それでもやっぱり自分で見ている世界がiPhoneとアプリを通すだけで、複雑に入り組んだストーリーの真っ只中にいるような気分にしてくれるのは、とてもおもしろく感じる。

撮影した画像は映画の世界に連れて行ってくれるような錯覚を覚える。これから気難しい登場人物が現れるんじゃないか?なんて、お台場海浜公園の中央で家族連れ・外国人観光客に囲われながら、1人でやってきていた自分は思ったりする。