YouTubeもやっているんだよ!見てほしいんだよ!
あとフェリー記事も他にあるだよ!
東京→博多を3日掛けて移動する旅も2日目の午後へ突入。今回は和歌山駅から徳島駅を移動するわけだが、その間はどうやって移動しようか。
鉄道?バス?徒歩?
いやいや、
フェリーだ!
目次
人生初の和歌山をthrough
本州最南端の駅から今度は和歌山までやってきた。

関西では大阪だ京都だ奈良だ兵庫だ滋賀だ、と訪れてきたわけだが、今回は初めての和歌山。

和歌山駅って意外とデカいのねぇ・・・と思っていたりするわけだが、今回は残念なことに和歌山駅を散策することなく、次の目的地へ移動する。なんて贅沢な旅なんだ・・・
次なる目的地である徳島県徳島市徳島駅。ここ和歌山駅から徳島駅までは「フェリー」を使って移動しよう。

和歌山→徳島のフェリーで行きやす
和歌山県と徳島県は地図で見ると海を介しながらも、手を伸ばせば届きそうな位置関係だ。その間に関西の大手私鉄の一角である「南海電車」の子会社「南海フェリー」によってフェリー運航されている。
今回はそのフェリーに乗るわけだが、この南海フェリーは2028年をもって「撤退」するということが発表されている。
色々と撤退の要因というのがあるようで、
- 利用者数の減少→ピーク時の利用者数が約97万人に対して近年は約35万人
- コストの高騰→燃料費や人件費の高騰によるもの
- 設備の老朽化→船自体の更新時期が迫ってきていて、経営に大きな影響を及ぼす
といったところが挙げられるそうだ。
鳴門海峡大橋の開通によって大阪〜徳島の移動需要がバスに持っていかれてしまっていることも大きなポイントなんだそうだ。大橋は1985年開通、そこから40年。ボディブローのようにじわじわと南海フェリーは影響を受けていたということだ。
今回は東京→博多を行きたいところに行きまくりながら移動するというテーマ。撤退だ!と騒ぎになるであろう2028年近くに乗るのではなくて、本当に撤退する必要あるんかしら?というのをチェックしつつ、南海フェリーに
今、乗るしかねぇ!
というマインドで乗り込んでみたいと思う。
人生初の和歌山は2時間だけ。
和歌山県からフェリーに乗るためには和歌山港に行く必要がある。現在地、和歌山駅から行く方法は2つ。和歌山駅から出発するバスに乗り込んで和歌山港まで行く方法と南海電車の和歌山市駅に行き、和歌山港駅まで向かいそこから乗船という方法だ。
今回は和歌山港駅を訪れてみてぇなぁ。という思いもあったので和歌山市駅経由で行ってみることにいたしやした。
が、JR和歌山駅と南海電車の和歌山市駅は距離にして数キロぐらいしか離れてないというのにその間を走る電車というのは日中帯1時間に1本しか走っていない。

だぁっ!もう少し仲良くしておくれい!
という思いを腹に詰め込みながら、和歌山市駅まで向う和歌山バスに乗り込むことに。

ちなみに和歌山バスは南海電車の子会社らしい。・・・なんか罠に掛かっている感が凄まじいがまぁしょうがない。
車内は全ての座席が埋まる程度の混雑で和歌山市駅に到着。バスで15分程度で到着した。

しかし和歌山市駅ってデカいねぇ・・・シャレオツな駅舎ですなぁ。中には和歌山市民図書館が入っていて、多くの人が行き交っていた。自分もこんな空間で勉強していたら頭良すぎて世界変えれたでしょうなぁ!
なんて、くだらねぇことを考えながら改札内へ。南海電車の駅名標ってシンプルで大好きさ(某チャージマン◯!)

フェリー乗り場である和歌山港駅へ向う電車は「7番線」から発車する。7番線まで向う間、時間帯がおやつの時間帯だったからか自分以外に居なかったのは淋しいことだ。

電車に鯛の装飾がされている「めでたいでんしゃ」がやってきていた。
車内のモケットや壁、広告類の多くに鯛が装飾されている。更にはアイドルグループのM!LKとのコラボキャンペーンも行われていて、車内はもんすごいカラフル。

ここで路線図を見てみよう。和歌山市駅から和歌山港駅の間には駅がない。なので一駅で到着する。乗車時間も5分もない。完全に和歌山港のために用意された駅だ。

なんば駅から和歌山の隅々まで伸びる南海電車だが、南海フェリー撤退後は和歌山港駅の取り扱いも激変していくのかもしれない。

和歌山港駅の雰囲気が良きかな
和歌山港に到着。

ホームからは港に浮かぶ大型船や勢い良く走り回るタンカーが見える。そして海から流れてきた潮風が漂い和歌山市駅から5分程度なのに雰囲気が違うことがはっきりとする。
もう見る機会が減少してきた「パタパタ」式の発車案内も当然のように設置している。自分のイメージだが南海電車は他の関西大手私鉄よりもどこかレトロ感が残っていて、意図的に手を付けていないのかなと思ったりする。

と思いつつ、改札には南海電車が力を入れているタッチ決済専用改札があったり。レトロとハイテクがキレイに入り混じっている。
改札を抜けるとすぐにフェリー乗り場への案内が。これも手を付けられていないのがわかる。レトロな感じは色合いから感じているのか、フォントから感じているのか。レトロ感って本当に不思議な感性だ。

改札からフェリー乗り場まで長い通路を進んでいく。窓が大きいので晴れていれば綺麗な和歌山港が一望できる。この長い通路には動く歩道も用意されている。

どこか古臭さは否めないなかで、歩く側にはしっかりと配慮された構造にはなっているのが、少々驚き。
フェリーに乗ろう
フェリーに乗れるタイミングは出航時刻15分前。今回は16時20分発なので大体16時頃からの受付。
動く歩道の先には待合所が用意されていて、そこでは券売機も設置されている。自動販売機もあって、ベンチもあって。駅の設備と似通っている印象だ。

今回は徒歩乗船。徒歩乗船の人がフェリーに乗船する方法は主に3つ。「乗船券を現地で購入」「インターネット予約」「タッチ決済」の何れかを利用することができる。
インターネットでは車乗船だと14日前割引が用意されているし、この後にご紹介する「グリーン席」の予約もできる。ただ徒歩乗船の人は「好きっぷ」を利用したほうが絶対に良さそうだ。
またタッチ決済にも対応しているんだからすごい。
南海電車の駅から南海フェリーに乗船という流れだと、タッチ決済を全区間で利用することで2500円で乗船できちゃう!という格安切符だ。
フェリー自体の料金が2500円・・・・料金設定おかしくね?
繁忙期じゃないと徒歩乗船の人が予約するメリットはあまり無いかなぁ・・・というのが個人的な考えである。
ちなみに自分はというとそんな格安切符が用意されていることを編集時に気付いた。愚か者である。
さて今回の南海フェリーでは朝から晩まで運行していて便利〜とご紹介したいところだが、2026年8月1日から一部の時間帯では休航または欠航便が発生している。

夜→深夜着や深夜→朝着の便が主に欠航となっているようだ。これも撤退への前準備なのだろうか・・・?皆さんも乗られる際には十分に注意していただきたい。
フェリーに乗る際には乗船券を券売機で購入した人は係員さんに、タッチ決済の場合は機械へ、ネット予約は予約メールと名前を係員さんに伝える。自分が見る限りタッチ決済の人が7割かなと。
フェリーへ
徒歩乗船の人が20人ぐらいだっただろうか。列になってフェリーの中へ。乗船してすぐ甲板を歩くとエンジンの音がごおおおおおおと船を包んでいた。

船内には自動販売機が設置されているエリア、

雑魚寝ができる絨毯エリア、

特急電車みたいな座席に座れる椅子席エリアの3つで構成されている。自販機があるエリアには充電ができるコンセントが用意されているカウンター席もあり、ビジネスマンかしらという人たちが占拠していた。家族連れの人たちは絨毯エリアと見事なまでに区分けされている。

では自分はというと今回はちょいと豪勢に「グリーン席」を利用することにした。

グリーン席
運賃にプラス500円で海を眺められて、豪勢な座席に座れるというもの。JRのグリーン車的な感覚に近い。
折角乗船するんだからさ!グリーン席に座っちまうか!ということでネット予約してまで乗り込んでみる。
ちなみに、当日やっぱりグリーン席に座りてぇなぁとなった場合でも追加料金を船内で支払えば乗船できるらしい。飛行機のグレードアップに近い感覚なのだろう。ただ、当日は・・・いなかったかなぁ。
グリーン席は撮影もするから一番端に陣取る。この座席はとてもふかふかで座り心地は最高。海を眺められるという謳い文句は嘘ではない。バカ広い海が自分の眼の前にある。

ただ、この座席・・・座ったら見事に海面が窓枠に掛かって見えない。あと、端っこの方までは冷房が届かなくて・・・アチィ・・・。色々と惜しい!
グリーン席の空間は、新幹線や特急のグリーン席のそれとは異なって、利用する人の質が良かったからかとても静かだった。正直、咳をするのも息を吸うのも躊躇いそうになるほどだった。

家族連れも多く使う南海フェリー。静けさを追い求める人は一考するのも良いかもしれない。
海を眺める
フェリーが出航するまでの間、少し海を眺めることにした。自分は結構、海を観に行きたくなるタイプの人間なので意気揚々と甲板まで出ていったが、当日はまぁ30度前後という気温ということもあってか、
あんまり人は出てきていなかった。

出航前、Googleマップだと「青岸橋(みなと大橋)」という大きな橋が見えた。また遠くには先程やってきた和歌山港駅が見える。本当に駅とフェリー乗り場が一体となった構造なんだなと今更ながらに思ってしまう。

和歌山港駅でも強いなと感じた風はフェリーからだと更に強く感じる。16時30分、南海フェリーは定刻通りに徳島港を目指して出航した。
徳島港へ
フェリーが出航すると上には鷹・・・鷺・・・どっちだかわからん!が、なんか飛んでいた。

Nikon Zf見事なまでにピントを合わせてくれたのだが、自分の力ではこれ以上キレイに撮れることはなかった。動物を撮るって難しいね。

フェリーは勢い良く海へ飛び出す。海には太陽光がこれでもかと降り注がれ、強い反射を自分にもたらす。

徐々にスピードが上がり、静かに和歌山港が離れていく。海も茶色掛かっていてお世辞にもキレイとは言い難い色味だったのが、

紺色じみていて、でもどこか透き通っているような。そんな色の海に変貌する。

鉄骨によって生み出された枠の中に収まる山々と海の景色。どこを切り取っても画になるものだ。

携帯電話の電波
フェリーに乗っている最中は携帯電話の電波が通じなくなる箇所が多かった。
なので船内ではFree Wi-Fiが用意されていますよ!と所々で案内を見掛けたが、正直なところ接続には難があり、やっと繋がった!と思って使ってみてもそこまでスピードがあるわけでもない。なので、あんまり期待しないほうが・・・よきかな。
しゃあねえ、携帯電話の電波で我慢スッカ!と思っても、通信会社によって状況は異なるものだ。
出航30分で状況は変わった。自分が契約しているau/povoは電波を掴んだり掴まなかったりを繰り返し、

楽天モバイルに至っては「電波ってなんですか?」と言わんばかりに圏外を当たり前のように表示させた。

docomo/irumoについては結構な時間、電波を掴み続けていた。都心部では繋がりにくいという評判をよく見かけるが、国内最大キャリアである矜持がここで示されていたと言ってもいいだろう。

ソフトバンクについては不明である。悪しからずで願いたい。
さて、そんな携帯電話での電波に弄ばれたことでとあるニュースを見逃した。
地震に対して
それは熊本県で発生した震度7のニュースだ。しかも速報ではなく30分後に発生した余震によるニュースから知ったという状態だった。
船内の雑魚寝ができる絨毯エリアではテレビが設置されていて、よく目を凝らして見るとL字型テロップが表示されていて「熊本で震度7」と大きく報道されていた。
ただテレビ番組自体は報道特別番組ではなかったからなのか、特に船内にいる乗客が騒ぎになっているような雰囲気もなかった。
今になって思えば当然の反応だと思う。熊本県と徳島県の距離なんてかなり遠いし、テレビ自体がただ地震があったと表示するだけならば何も船内にいる人間に問題はないのだ。
しかし、自分はどこか不安げに思ってしまった。大きな地震の存在を遅れて知ることの怖さをここで思い知った。気づかない内にとんでもない出来事が起きている。これは現代のハイテクさに慣れてしまった自分への警告なのかもしれない。
結果としてイオンモールが爆発したというニュースが夜になって明らかになっていったわけだ。これが海外だと自分は国外へ脱出できなかったかもしれない。今回は自然災害だったが、国内海外問わず大きな交通事故の発生による交通機関の乱れや暴動などを随時知る手段が旅行者には求められる。
そう考えると情報の入手というのを疎かにはできないな、と思ってしまった。
旅行というのはいつでもどこでも情報を入手できる所から一歩外れていく行動であるというのを自分に打ち込まれた出来事だった。

徳島港へ到着
フェリーはいよいよ徳島港へ。海の色も濃い紺色からどこか透き通った青に変わっていた。

これがもう素晴らしい景色だった。もう本当、素晴らしい。ごめんなさいね、語彙力が無くてよ。

徳島港に到着。乗船時と同様に簡単に下船できた。何だか呆気なさも感じるほどだ。

徳島港に到着する時刻に合わせて徳島港→徳島駅まで向うバスも用意されている。徳島市営のバスで多くの人がバスに乗り込んだ。

ちなみにバスは交通系ICカードの他にPayPayやイオンペイも使えるらしい。すごい時代になったものだ。
徳島駅へ
今回、南海フェリーの撤退ということもあって乗船してみたが、正直なところ撤退せざるを得ないほど人がいない、わけではないように見えた。
船内では車乗船の人も含めてかなりの人数がいた。徳島港到着の際には和歌山港へ向う車乗船の列が多く並んでいたのが印象的だった。ただ夏休みシーズンが始まったばかりだったことも考慮する必要はあるだろう。

また船内も素人が見た限りでは、古くてボロボロで・・・というような感じはまったくない。キレイに整備されていて、乗りやすかったほどだ。
本当に撤退する必要あるんだろうか・・・?これが自分の抱く正直な感想だ。
和歌山県は南海フェリーに対して航路維持を要望している。もちろんお願いするだけでは難しいところもある。予算を確保し、それらを使って支援するのも求められる。南海フェリーが撤退することで和歌山県と徳島県との繋がりが薄れることは街の発展を考えれば避けたいところだ。
ここ最近は衰退する街・施設を訪れたりして「誰もいねぇ!老朽化している!」というようなネガティブでセンセーショナルな文言を使って再生回数や閲覧数を稼ぐユーザーを良く見掛ける。南海フェリーもそのユーザーによって悪い方向に使われてしまうかもしれない。というか、自分もその一人なんだろう。
でも、実際に乗ってみて酷い有様なのか?いや、自分はそう思わないのが本音だ。ただ、見えないところでは大変なんだろうなぁ・・・と思わずには居られない。

バスは徳島駅へ20分近くで到着。駅前は大きなビルが並んでいて非常に活気があるなぁと思ったり。

これで徳島港から発着する南海フェリーが無くなったらどうなるんだろう。なんて駅のロータリーで考える。
そんな思いを抱きながら、その日に宿泊するアパホテルを目指した。途中には高速バス乗り場に差し掛かって、多くの人が列を成していた。
その列の先には大型バスが止まっていて「徳島→大阪」の表示がされていた。南海フェリーを窮地に追い込んだ厳しさは形となって徳島駅に現れていた。


